令和2年第3回大田区議会定例会 区長開会あいさつ

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更新日:2020年9月10日

令和2年9月10日
 
 本日、令和2年第3回大田区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様のご参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 まず、8月28日に安倍晋三内閣総理大臣が辞任する意向を表明いたしました。8年近い在任期間中、地震や豪雨災害、新型コロナウイルス感染症などの対応、平成から令和への改元など様々なことがございました。国においては、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策、防災対策など、様々な課題にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 次に、6月に区内で発生した、3歳児が衰弱死した事件についてですが、区では再発防止に向けて行政や地域が見えにくい虐待をどのようにしたら気づき、防げるかという視点で検証を行っております。現在、検証作業は最終段階を迎えているところであり、検証結果につきましては、まとまり次第、速やかに報告させていただきます。
 次に、新型コロナウイルス感染症に関してご報告させていただきます。世界における感染者数は、9月7日に2,700万人を超えました。世界各国では感染症対策に全力で取り組んでいますが、鎮静化には至らず、ワクチン開発が急がれています。我が国において、感染者は7万2千人を超えており、東京都においては8月1日に1日の新規感染者が過去最多となる472人となりました。区では、9月9日現在、これまでの感染者が890人となっており、引き続き、区民の皆様、事業者の皆様におかれましては、感染拡大防止にご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、区の財政は令和4年度までで580億円を超える財源不足が見込まれるなど大変厳しい状況になると想定しております。こうした状況におきましても、区民の皆様の生命・安全を守るため、感染拡大防止に努めるとともに区民の皆様の暮らしや区内経済を支える対策のほか、自然災害対策等にも、全力で取り組んでいかなければなりません。区政始まって以来ともいえる困難な状況を乗り越えるため、限られた行政資源を適正に配分し、より効果的・効率的な行政経営を実現することを目的に、およそ1,500にのぼる区の全事務事業の見直しを実施いたしました。特に重要な施策については、私自身が部へのヒアリングを行い、実施手法や内容の見直し、今後の方向性の確認などを行いました。全ての事務事業についてゼロベースで見直した結果、本定例会では19億円を超える予算の減額を行うとともに新たな新型コロナウイルス感染症対策経費を補正予算案で計上させていただきました。さらに、事務事業の見直し結果等を踏まえ、感染症対策、区民生活支援、区内経済対策などに人員を重点的に配置し対応していくとともに柔軟な執行体制の構築に取り組んでおります。引き続き、各種施策の見直しや再構築を行い、財政の健全性を保つとともに区民の皆様に安全・安心にお過ごしいただくため、感染症対策などの課題に対し、迅速かつ的確に必要な施策を実施してまいります。
次に、新型コロナウイルス感染拡大に伴う特別定額給付金給付事業についてご報告いたします。9月2日に申請期限を迎え、速報値の申請数は約39万7千件、申請率は約98.5パーセントでございました。また、9月10日現在、39万件を超える振り込みを決定しており、給付決定率は約98.2パーセントとなりました。申請・給付にあたっては、これまで、のべ約1,200人の職員による全庁を挙げた応援体制のもとで対応してまいりました。これまでの区民の皆様ならびに議員の皆様のご理解、ご協力に大変感謝申し上げます。引き続き、給付の完了に向けて全力を尽くしてまいります。

 次に、8月6日、特別区長会は国に対し、ふるさと納税制度を巡る様々な問題に対処するよう、抜本的な見直しを求める「ふるさと納税制度」に関する特別区共同声明を発表しました。令和2年度のふるさと納税による特別区民税の減収額は約424億円に達することが判明いたしました。これは、ここ6年間で約46倍に膨らんでおり、減収額は特別区民税の23区平均額である約437億円と同規模になっております。本区においては、令和2年度の流出額は25億円を超える見込みでございます。新型コロナウイルス感染症対策、区民生活支援、区内経済対策等のため、これまで6回にわたる補正予算を編成し対応しておりますが、今後も膨大な財政需要が見込まれ、かつ経済の回復には相当程度の時間を要し各種歳入の減少が想定されることからも継続して見直しを求めてまいります。
 去る、8月15日、私は戦没者を追悼し平和を祈念するこの日に、先の大戦において亡くなられた方々を追悼し平和を祈念するため黙とうを捧げました。今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、各種記念行事の開催を見送りましたが、自宅等で平和について区民の皆様に今一度考えていただくことを目的に、区は「平和のメッセージ動画」を作成・公開いたしました。戦後75年がたちましたが、区は戦争という惨禍を忘れることなく、世界の恒久平和と人類の永遠の繁栄を願い、「平和都市宣言」を行った自治体として、平和の尊さについてこれからも情報発信するとともに平和であるための取り組みを進めてまいります。
 今週6日から7日にかけて九州地方に接近した台風第10号は、海面水温が高いことなどから大型で非常に強い勢力に発達しました。特別警報は発表されなかったものの、大雨、高波のほか、各地で最大瞬間風速を更新する暴風となったことなどから、広範囲にわたり停電などの被害をもたらしました。区は8月に風水害時のハザードマップを全戸配布し、災害に対する防災意識、自助意識の向上に取り組んでおりますが、引き続き、様々な災害に備え、区民の皆様の安全確保のための取り組みを進めてまいります。
 今年の夏は、全国各地で40度を超える気温が観測されるなど酷暑となりました。暦の上では秋となっておりますが、新潟県では国内観測史上初となる9月でも40度台を記録するなど大変厳しい暑さが続いております。区民の皆様が健康にお過ごしいただけるよう、こまめな水分補給、エアコンや扇風機の利用など熱中症予防の啓発に努めてまいります。
 本年8月5日に、総務省は令和2年1月1日現在の住民基本台帳に基づく人口と人口動態及び世帯数を公表しました。同調査によりますと、日本人人口は平成21年をピークに11年連続の減少となり、減少数は50万人を超え、現行の調査開始以降最大となりました。一方で、外国人人口は前年比で約20万人増え6年連続の増加となりました。しかしながら世界的な感染症拡大の影響から訪日外国人数が激減し、世界経済の停滞とともに人の流れも未だ以前の状況には戻っておりません。区は、このような厳しい状況下においても、引き続き、区民の皆様にとって住み続けたい「まち」となるよう、今後とも様々な施策に取り組んでまいります。

 区政の諸点についてご報告を申し上げます。
 大森西地区の内川に架かる諏訪橋の架替えが本年6月に完了いたしました。昭和4年の供用以来、90年を経ての架替えとなり、地域の小学校に通学する児童や高齢者への安全な歩行空間を確保するためにユニバーサルデザインに配慮し両側に歩道を整備いたしました。今後も、計画的に橋梁の耐震性の向上に取り組み、災害発生時における道路ネットワークの機能を確保することにより、安全で安心して暮らせるまちづくりを推進してまいります。
 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、東京都ではお酒を提供する飲食店及びカラオケ店に対し、感染拡大防止の観点から、8月3日から31日までの間、午前5時から午後10時までの営業時間とするよう協力要請を行いました。この要請は更に9月15日まで延長されております。営業時間短縮に協力した事業者に対しては、8月分で20万円、9月分で15万円の協力金が支給され、現在、東京都において8月分の受付が始まっておりますが都内でも有数の繁華街である蒲田をはじめ大森など飲食店が集積している大田区での繁華街における感染拡大防止の取り組みは大変重要です。こうしたことから、東京都による協力金に加え、区としても独自の協力金を支給する考えを過日発表をさせていただきました。また、ものづくり工場立地助成事業の申請要件である下限金額を引き下げ、比較的小規模の事業も対象に含めることで区内のものづくり集積の維持・強化を図るとともに、「ニューノーマル」といわれる新しい常態・操業環境向上への取り組みを支援してまいります。感染拡大により甚大な影響を受けた飲食店や町工場などが感染拡大防止対策を徹底するとともに、再び前を向いて事業を続けていけるよう、より一層強力に支援していくために要する経費を一般会計補正予算案第6次に計上し、本定例会に提出させていただきました。大田区は、自他ともに認める『産業のまち』でございます。区民生活を支える商業や工業をはじめとするあらゆる業種を今後も全力で支援してまいります。
 勝海舟記念館は、昨年9月7日の開館から1年が経ちました。これまで、区内外から2万6千人を超える方々にご来館いただいており、大変うれしく思っております。本年は、1860年に海舟が咸臨丸の艦長としてサンフランシスコに渡ってから160年目にあたり、記念館では、9月4日、金曜日から開館1周年記念と致しまして、特別展「海舟が見た、感じた!サンフランシスコ」を開催しております。渡航時の海舟の手記、現地で入手した地図や蒸気機関の模型のほか、初公開の写真資料も展示しております。常設展でも初公開の資料が9点あり、リピーターの方もお楽しみいただけます。また、1周年にあわせまして、洗足池図書館から勝海舟記念館までの石畳の歩道に洗足池を描いた浮世絵や版画、咸臨丸や旧清明文庫をデザインした路面タイルを設置いたしました。このほか、大田区観光情報センターにおきましても、9月20日から勝海舟記念館開館1周年特集「勝海舟と洗足池周辺」を企画展示し、改めて、海舟の功績、そして、海舟が愛した洗足池を区を挙げてPRしてまいります。また、この企画展示に続き大田区観光情報センターでは、今後、地域に息づく歴史や文化、知る人ぞ知るスポットなど多種多様な大田の魅力を定期的に紹介し、区内で安心・安全に楽しめる、いわゆる「マイクロツーリズム」の情報発信拠点を目指してまいりますので併せてご期待いただければと思います。
 次に、羽田空港跡地第1ゾーン整備事業についてご報告いたします。羽田イノベーションシティにつきましては、第2回定例会にてご報告しましたとおり、7月3日にまち開きしたところでございます。新型コロナウイルス感染症の影響により、一部の施設及びテナントにつきましては順次営業開始となっておりましたが、9月18日を本格稼働と位置づけ飲食店などのテナントを開業することを予定しております。また、スマートシティモデル事業については、昨年度に引き続き国土交通省のモデル事業に申請し、先駆的かつ早期の社会実装が見込めるという理由から先行モデルプロジェクトに追加選定されました。大田区の課題解決に資する取り組みとなるよう公民連携により事業をさらに推進してまいります。

 9月21日、月曜日は敬老の日でございます。この日は、「多年にわたり社会につくしてきた高齢の方を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨とするものでございます。区は、年度末を基準として、88歳の方に区内共通商品券を、また、100歳と108歳、そして区内最高齢の方にお祝い金を贈呈させていただきました。例年、民生委員の皆様と職員等が訪問により贈呈をしておりましたが、今年は新型コロナウイルス感染症対策として郵送にて贈呈とさせていただいております。8月1日現在、100歳になられる方は196名、内訳は女性170名、男性26名です。また108歳は、女性が3名、区内最高齢は、年度内に109歳になられる女性1名の方が対象となっております。今年度100歳以上の高齢者の方については、区全体で476名、内訳は女性412名、男性64名でございます。区は、敬老祝い金を贈呈しました高齢者の方々に敬老の意を表すとともに、高齢になられても住み慣れた地域で暮らし続けられるよう新型コロナウイルス感染症の対策に万全を期しながら、着実に施策に取り組んでまいります。
 区は平成30年度を始期とする「おおた高齢者施策推進プラン」において、「若年性認知症の支援」を重点施策に位置づけ取組を進めております。65歳以前に発症する若年性認知症は、40代から50代の発症が多く見られます。そのため、医療や介護といった課題に加え、働くことや家族へのサポートなど幅広い支援が求められております。区は、本年10月に、23区で初めて「大田区若年性認知症支援相談窓口」を特別養護老人ホームたまがわ内に開設します。この窓口には若年性認知症支援専門のコーディネーター2名を配置します。既に、昨年7月に先行して開始している「若年性認知症デイサービス事業(通称ホープ)」をはじめ様々な関係機関等と連携を図り、お一人おひとりに寄り添いながら支援を進め、住み慣れた地域で安心して暮らしていただけるよう取り組んでまいります。
 本定例会では、令和元年度各会計歳入歳出決算につきましてご認定をお願いしております。このほか、本定例会に提出いたしました案件は、補正予算案では、令和2年度一般会計補正予算第6次のほか、国民健康保険事業特別会計補正予算第2次、後期高齢者医療特別会計補正予算第1次、介護保険特別会計補正予算第1次の計4件、条例議案6件、その他議案5件、報告議案5件でございます。一般会計補正予算案第6次では、新型コロナウイルス感染症への対応のための予算、第5次補正予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算、令和元年度決算確定に伴う精算等を行うための予算及び事務事業見直しにより経営資源を生み出すための予算を計上しました。
 一般会計における補正予算案の規模は3億5,870万円の減額となり、補正後の予算額は、3,685億9,788万円余となっております。そのほか、債務負担行為の補正として、追加4件、変更5件をお願いしております。
 第6次補正予算案に計上した事業から主なものを挙げますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴う世帯収入の減少により、進学・修学に不安を感じている学生を支援するための高校等給付型奨学金の拡充及び新たに大学等臨時給付型奨学金を実施します。このほか、区内医療提供体制を維持するための新型コロナウイルス感染症患者受入医療機関への支援、保育園や児童館、区立小・中学校などの感染症対策を強化するための物品の購入、先にも述べさせていただきました東京都が実施する「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金」の支給を受けた事業者の方に対する区独自の感染拡大防止協力金の支給などがございます。また、条例議案関係では大田区手話言語及び障害者の意思疎通に関する条例案などを提出しております。
 提出議案につきましては、いずれも後ほど上程の際、順次説明を申し上げますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ招集のご挨拶とさせていただきます。
 どうもありがとうございました。

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