令和3年第3回大田区議会定例会 区長開会あいさつ

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更新日:2021年9月15日

 令和3年9月15日
 本日、令和3年第3回大田区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様のご参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 ただいま、北澤潤子議員の追悼の式が執り行われました。北澤議員は、平成23年に初当選されて以来、3期10年の長きにわたり、大田区議会議員として熱い情熱を注がれ、ご生前は特に将来を担う子どもの見守りや子育て世帯への取組などにご尽力いただき、大田区政の発展と区民生活の向上のためにご活躍いただきました。北澤議員が区議会に残されたご功績は誠に大きいものがございます。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 初めに、新型コロナウイルス感染症に関してご報告させていただきます。世界における感染者数が1億人を超えるのに1年以上かかりましたが、変異ウイルスの影響からかこの半年ほどで倍増し、8月5日に2億人を超えました。我が国においては、7月下旬頃から感染者が急増し、8月13日に1日における新規感染者数が初めて2万人を超え、東京都においても、連日、新規感染者数が過去最多を更新し、同日、新規感染者が5,773人となりました。区においても、300人を超す新規感染者が確認される日もございました。
 医療体制のひっ迫に伴い自宅療養者が増え続ける中、区は、感染した方へのフォロー体制の増強を図ったほか、医師会などとも連携し、医療体制の確保に努めてまいりました。8月30日には、青少年交流センター、ゆいっつを活用して、自宅療養中の方の応急対応の施設を開設いたしました。
 感染拡大防止のため、区民の皆様、事業者の皆様におかれましては、引き続き、マスクの着用や手や指の消毒はもちろん、室内の換気など感染症対策の徹底や不要不急の外出自粛にご協力いただきますようお願い申し上げます。
 次に、新型コロナワクチン接種についてでございますが、区は4月から高齢者施設入所者の方への接種を開始し、その後、順次、接種対象を拡大し、7月20日には12歳以上の希望する区民が接種できるようにいたしました。区は、医師会と連携し、お近くのかかりつけ医などによる個別接種、区施設等での集団接種、障がいのある方専用の接種日を設けるなど機動的に対応できる巡回接種を組み合わせることで、様々な事情がある方にも安心して接種いただける体制を構築したものと考えております。さらに、希望される区民の皆様へのワクチン接種をこれまで以上に強力に推進していくため、7月に危機管理下における緊急対応として、新型コロナウイルスワクチン調整担当部長を新たに設置するとともに、職員の配置も増強し、ワクチン接種体制を一層強化いたしました。
 全国的なワクチン供給の減少により、接種予約を停止・制限する自治体が相次ぐ中、区は、国や東京都と密接な連携、情報収集、発信を行ったことで接種を希望する区民のワクチンを確実に確保することができており、これまで一度も予約停止などをすることなく接種を進めてまいりました。その結果、昨日現在、2回の接種を済ませた65歳以上の高齢者の方は85.3%となり、区の当初想定である65%を大幅に超えることができました。また、大田区の12歳以上の接種率は54.9%となっております。
 引き続き、ワクチン接種を希望する方が可能な限り早期に接種していただけるよう取り組んでまいります。

 地球温暖化の影響からか世界で異常気象が猛威を振るっており、大規模な山火事や洪水が発生しております。我が国においても、8月に活発な前線が停滞、線状降水帯が形成され、各地に大雨をもたらしました。記録的な大雨によって河川の氾濫や道路の冠水が生じ、一部自治体では「緊急安全確保」が発令されるなど、甚大な被害をもたらしました。大雨の影響でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 九州北部豪雨、西日本豪雨、区にも大きな爪痕を残した令和元年の台風19号など、毎年、大規模な水害が発生しております。区はハザードマップの配付やマイ・タイムラインの作成支援、水防活動拠点の整備を進めており、さらに今年は、自然災害から命を守る手段の一つとして、タイムリーで正確な情報をお届けする「大田区防災アプリ」を作成しました。このアプリは、避難所の開設状況や混雑度が確認できる避難情報、GPS機能で今いる場所とハザードマップを重ねて表示できる防災マップなどの機能を搭載しております。去る9月12日、本アプリや防災行政無線、緊急速報メールなどを活用した情報伝達訓練を実施しました。本訓練は、区民の皆様に、災害時における情報収集の方法や避難行動などを考えていただくことを目的として実施したものですが、区としても、情報伝達にあたっての課題を認識することができる機会となりました。本訓練の実施結果をしっかりと検証し、今後の防災対策に反映してまいります。引き続き、区民の皆様の命と財産を守る取り組みを進めてまいります。
 去る8月15日、終戦の日に区は、区民ホールアプリコにて「平和の記念式典」を行いました。例年は大田区平和都市宣言記念事業「花火の祭典」として式典を開催するとともに、花火を打ち上げておりますが、今年は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催や新型コロナウイルスの感染拡大から花火の打ち上げは見送ったものの、新たな試みとして、「平和の記念式典」をライブ配信し、多くの方に視聴いただきました。
 区は、引き続き、世界の恒久平和と人類の永遠の繁栄を願う思いや、平和の尊さ、大切さを若い世代に語り継いでいくための取り組みを進めてまいります。
 次に、今月1日、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のデジタル・トランスフォーメーションを大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを一気呵成に作り上げることを目指し、デジタル庁が創設されました。今後は、徹底的な国民目線でのサービス創出やデータ資源の利活用、社会全体のデジタル・トランスフォーメーションいわゆるデジタル技術による生活やビジネスの変革を通じ、全ての国民にデジタル化の恩恵が行き渡る社会を実現すべく、取り組みを進めていくこととなります。
 区は本年3月に情報化推進計画を策定し、オンライン申請の拡充やキャッシュレスサービスの導入、業務の自動処理化などを進めており、これらは、国が進める取り組みと軌を一にするものと考えております。引き続き、国などの動きを注視し、情報化を通じた便利で暮らしやすい大田区の実現を目指してまいります。
 区政の諸点についてご報告を申し上げます。
 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が閉幕いたしました。コロナ禍という異例の状況での開催となりましたが、大会開催に尽力された関係機関の皆様、ボランティアの皆様、そして、無観客開催の中、世界一のパフォーマンスを披露したアスリートの皆様には心から感謝申し上げます。私も、連日テレビ観戦し、世界の一流アスリートによる熱い戦いの様子に心から感動いたしました。様々な国の選手が全力で競技した後に、その結果にかかわらず称え合う姿に、共感し、感銘を受けたところであります。スポーツは、言葉を超え、国境を越えての交流につながることを改めて感じた次第です。 大田区ゆかりの選手の方々も全力で競技に臨まれていました。地元バスケットボールチーム東京羽田ヴィッキーズ所属の本橋菜子選手は、日本代表の一員としてバスケットボールでは史上初の銀メダル獲得の快挙を成し遂げられました。区出身で、新体操女子団体の熨斗谷さくら選手は8位入賞し、ビーチバレーボール白鳥勝浩選手も健闘しました。さらに、区出身のパラリンピック陸上の髙田千明選手は走り幅跳びで自身の持つ日本記録を更新して5位入賞となるなど、区ゆかりの選手の活躍は大きな感動と勇気を与えてくれました。区はホストタウンとしてブラジル国のバレーボール、ボクシングなど6競技の選手団を受入れました。開幕前に、区立中学校3校とコーチなどの関係者をオンラインでつなぎ、中学生が応援メッセージを送るとともに、吹奏楽、チアリーディングを披露するなど交流をいたしました。ブラジル選手団は、男子ボクシングが金メダル1個、銅メダル1個、女子ボクシングが銀メダルを1個獲得し、男子バレーボールは4位入賞となりました。また、事前キャンプでは関係者の中に、新型コロナウイルスの感染者を一人も出すことなく、選手村へ送り出すことができました。ブラジル選手団が新型コロナウイルスの感染対策上のルールを遵守したことはもとより、宿泊場所の関係者、ウエルカムボランティアの皆様など選手団を支えてくださった方々のご協力の賜物であると考えております。改めて、関係者の皆様方に感謝申し上げます。
 パラリンピックに関連しては、障がいへの理解を深め、共生社会を育むきっかけになるよう読売日本交響楽団によるパラリンピック応援コンサートを開催いたしました。当日はコロナ禍ということもあり無観客となりましたが、オーケストラのみなさんの素晴らしい演奏がなされ、その模様は、書家の金澤翔子さんやパラリンピアンの髙田千明選手のメッセージを加え、YouTubeにて公開しておりますので、是非、ご覧ください。
 パラリンピックの聖火は、全国の自治体にて採火した火を集めてひとつの聖火となりました。区はその採火にあたり、区内産業の特徴である高い技術力を有する町工場の力を結集して、太陽光を集めて火をおこす器具を製作し、「採火」いたしました。その模様もYouTubeにて公開しております。
 また、先の第2回区議会定例会の閉会時の挨拶で触れました、区内中小企業14社と車いすメーカーとの連携により開発した、競技用車いすの重要な部品であるフォークとシャフトが、車いすバスケットボール日本代表選手に採用され、男子が銀メダル獲得、女子が6位入賞という好成績を収めることができました。大会は様々な困難を乗り越え開催され、人々に大きな感動を与え閉幕いたしました。この世界最大のスポーツの祭典で区民の皆様にスポーツへの関心が高まったことは、私たちの大きなレガシーとなりました。区は、このレガシーを礎に、引続き「スポーツ健康都市」及び「国際都市おおた」としての取組みを推進してまいります。
 このたび区は、本年8月に「大田区空家等対策計画」を改定いたしました。令和8年7月までの5年間を期間とした本計画は、これまでの区の取組みを検証するとともに、空家総合相談窓口に寄せられた相談事例や所有者へのアンケート調査結果などから明らかになった課題を整理しました。また、管理不全な空家等による周辺への危険を回避するため区が必要な最低限の措置を講ずる体制を整備してまいります。福祉をはじめとする関係部局と連携しながら空家等の発生又は増加を予防する取組みを進め、区、所有者及び関係団体が連携・協力して総合的な空家対策を推進してまいります。引き続き、安全で安心して暮らせる生活環境の確保に努めてまいります。    
 大田区と日本政策金融公庫大森支店との基本協定に基づく取り組みとして、この度新たに、公庫の融資制度である「事業承継・集約・活性化資金」への利子補給を実施することとし、第4次補正予算案に計上をいたしました。これは、事業承継に関する融資を受けた区内事業者が、公庫に支払った利子額の一部を補助するものです。公庫では融資制度による支援以外にも、事業承継に係るマッチング支援や相談窓口の紹介など、事業者に寄り添ったサポートを行っており、こうしたノウハウを持つ公庫との連携によって、区内事業者の円滑な事業承継への支援体制を、より一層強化してまいります。

 次に、世界と地域をつなぐ新たな“まち”として、令和2年7月に「羽田イノベーションシティ」が開業してから1年が経ちました。同施設内には、区として、区内の事業者の皆さまに新たな取引機会を提供するために区施策活用スペース「HANEDA×PiO」を設けており、テナントを誘致するための区画と、多様な主体を集めて交流を促す交流空間ゾーンがあります。このうち、テナント区画は募集開始以来、コロナ禍ではありますが、多様なテナントの入居決定が進んできております。また、交流空間ゾーンにおいては、アフターコロナを見据えてオンラインイベントなどに対応するための設備導入や、モニター利用などを通じた利用者目線でのご意見を伺いながら、運用に向けての準備を進めてきたところでございますが、来月には、本格稼働できる見込みとなりました。今後も、多様な人々の交流による世界と地域をつなぐ新産業創造・発信拠点となることを目指して、取り組みを進めてまいります。
 次に、新型コロナウイルス感染症の影響により、社会福祉協議会が行っている総合支援資金の再貸付が終了した世帯や、今後、さらなる貸付が利用できない世帯等に対し、「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金」事業を7月1日から開始し、対象となる方に順次、支給をしております。引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響から生活に不安を抱えた方に寄り添う支援を実施してまいります。
 今月20日は、敬老の日でございます。この日は、「多年にわたり社会に尽くしてきた高齢の方を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨とするものでございます。区は、88歳の方に区内共通商品券を、また、100歳、及び区内男性・女性、それぞれ最高齢の方にお祝い金を贈呈させていただきます。8月1日現在、年度内に、100歳になられる方は174名いらっしゃり、女性146名、男性28名でございます。男女別の区内最高齢は、110歳になられる女性1名、107歳になられる男性1名となっております。また、100歳以上の高齢者の方は、区全体で477名、内訳は女性410名、男性は67名でございます。区は、敬老祝い金を贈呈しました高齢者の方々に敬老の意を表すとともに、高齢になられても住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、着実に施策を進めてまいります。

 本定例会では、令和2年度各会計歳入歳出決算につきましてご認定をお願いしております。このほか、本定例会に提出いたしました案件は、補正予算案では令和3年度一般会計補正予算(第4次)のほか、国民健康保険事業特別会計補正予算(第1次)、後期高齢者医療特別会計補正予算(第1次)、介護保険特別会計補正予算(第1次)の計4件、条例議案7件、その他議案8件、報告議案3件でございます。
 一般会計補正予算案(第4次)では、新型コロナウイルス感染症への対応のための予算、第3次補正予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算、令和2年度決算確定に伴う精算等を行うための予算を計上しました。一般会計における補正予算案の規模は57億262万3千円となり、補正後の予算額は3,020億6,268万円余となっております。第4次補正予案に計上した事業から主なものを挙げますと、乳幼児等を対象としたインフルエンザ予防接種助成事業でございます。インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行を抑制し、学びの保障や医療現場の安定した医療体制を確保するものでございます。このほか、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れた医療機関への支援、保育所などの感染症対策徹底のための物品の購入、先にも述べさせていただきました事業承継資金に係る利子補給などがございます。また、条例議案関係では、おおた国際交流センターに関する条例案などを提出しております。提出議案につきましては、いずれも後ほど上程の際、順次説明を申し上げますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、招集のご挨拶とさせていただきます。
 どうもありがとうございました。

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