8月11日から勝海舟生誕200年記念特別展「家族と歩んだ明治 海舟書屋へのいざない」

　明治時代に勝海舟とその家族が暮らした「赤坂氷川邸」をご存知ですか。それは勝家が静岡を去り東京に移住した明治5（1872）年以降に定住した邸宅です。幕末期、家族に留守をあずけて奔走することの多かった海舟ですが、維新後は邸内の母屋(おもや)の一室「海舟書屋(しょおく)」に腰を落ち着けました。海舟はここで様々な人物と交流を続け、家族と支え合いながら、明治政府と徳川家、市井(しせい)の人びとのために力を注ぎました。

　現在、赤坂氷川の地に家屋の名残はなく碑が建つのみですが、このたび邸宅の平面図や家族の肖像画を修復したことにより、邸宅の詳細やそこに暮らした勝家の人びとの姿が明らかになってきました。

　本展では、初公開資料をもとに明治時代の勝家と赤坂氷川邸の実態に迫ります。また、邸内の様子を紹介する特別動画を館内で上映します。