おおた区報WEB版 平成28年10月1日号〔トップページ・特集〕

更新日:2016年10月1日

特集

障がいのある人もない人もこのまちで共に暮らし いきいきと働く

 社会人として自立し、生きがいを感じて働きたいとの思いは、誰もが同じです。区では、昭和50年代にはすでに知的障害者授産施設から企業就労に向けた支援を開始。これは当時、全国的にも珍しい取り組みでした。現在、さぽーとぴあ内の障がい者就労支援センターを中心に、企業や各機関との連携を広げ、地域全体で就労支援に取り組んでいます。

多様な職種を経験して 次の就職を目指す

猪野芳広(いの よしひろ)さん(Cafe Cosmo(カフェ コスモ))

 区役所本庁舎1階「Cafe Cosmo」は、障がいのある人が一般企業への就労を目指して経験を積み重ねる、就労移行支援を行う事業所でもあります。猪野さんは、ここで一般企業への就労を目指す一人。
 「以前のスーパーでの仕事をやめた後6月から働き始めました。じっと同じ作業をするのは苦手なので、接客にはやりがいを感じます。ここでは、笑顔の大切さや接客の難しさを学びました。注意されることもありますが、スタッフの皆さんがやさしく教えてくれるので、とても働きやすいです。特に言葉づかいには気をつけるようになりました。次の仕事についたら、がんばって長く働きたいです」

猪野芳広(いの よしひろ)さん(Cafe Cosmo(カフェ コスモ))

【支援スタッフから】
木製トレーは福祉施設「くすのき園」で製作。マグカップは「都立矢口特別支援学校」の生徒が焼き上げたものです。 猪野さんは、自分で考えながら進んで仕事をしています。どんな仕事でも長く続けるためには大切なことだと思います。
 スタッフは、一人ひとりに合わせて、仕事のやり方をわかりやすく話すよう心がけています。

仲間と過ごす時間を活力に、勤続15年

渡邉元靖(わたなべ もとやす)さん(日本シティビルサービス株式会社)

勤続15年表彰を受けた渡邉元靖さん(右)と施設管理部部長の長澤由美さん 区では、就職してからも職場訪問や仕事帰りに仲間と集まる「たまりば」、就労の継続を祝う「就労者激励会」を行い、障がいのある人の就労を応援しています。
 ビル清掃の仕事をする渡邉さんは、今年「就労者激励会」で勤続15年表彰を受けました。また「たまりば」のまとめ役である会長をつとめた経験もあります。
 「15年はあっという間でした。朝が早いので、何より体調管理に気を付けています。こつこつと働いて、次は勤続20年が目標です。最近たまりばには参加できていませんが、友達と話すとほっとします」

友達の笑顔が励みになる(「たまりば」で。中央が渡邉さん)

【企業担当者から】
 清掃は目立つ仕事ではありませんが、きれいな環境を維持するのは簡単ではありません。渡邉さんはとてもまじめ。皆さんに気持ち良く働いてもらうため頑張っています。今後もうちで長く働いてもらいたいです。

働きたい人を支えます

Cafe Cosmo(区役所本庁舎1階)

区内福祉施設のパンやお菓子も販売。
売り上げは施設で働く障がい者の工賃に反映されます。 区役所本庁舎1階「Cafe Cosmo」は、障がいのある人と支援する人が働く喫茶店です。中には猪野さんのように一般企業への就労を目指し、経験を積み重ねている人もいます。

問合先:さわやかワークセンター
電話:03-5747-5670
FAX:03-5747-5680

働き続ける人をサポートしています

たまりば(就労者自助活動支援事業)

 毎週金曜日、仕事が終わった後、仲間と集まるほっとする場所です。ゲームをしたり夕飯を食べたりおしゃべりをしたり和気あいあいと過ごします。

金曜日 午後5時30分から8時30分
会場:さぽーとぴあ(第3金曜日は大森「スペースC」)

8月19日、大森「スペースC」には24名が集まりました。

就労者激励会

 区内の福祉施設や特別支援学校などから就職した人の勤続を企業、関係機関と祝います。
 昭和58(1983)年から始まり、33回目となる今年は産業プラザに過去最高の497名が集いました。そのうち勤続表彰者は渡邉元靖さんを含め180名で、それぞれ壇上で喜びを語りました。

こちらにも福祉のおしらせがあります。

問合先

さぽーとぴあ就労支援調整係 電話:03-5728-9135 FAX:03-5728-9136

お問い合わせ

 広聴広報課 
 電話:03-5744-1132 
 FAX :03-5744-1503
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