おおた区報WEB版 令和6年1月1日号〔トップページ・特集〕

更新日:2023年1月1日

特集

さらなる飛躍の一年に

さらなる飛躍の一年にについての画像 明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、新春を健やかにお迎えのことと、心からお(よろこ)び申し上げます。
 区長に就任して初めてのお正月を迎えました。昨年4月27日の大田区長就任以降、皆さまにご協力いただきながら区政のかじ取りを務めてこられたことに改めて感謝申し上げます。
 昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の5類への移行、羽田イノベーションシティのグランドオープンなどを経て、まちににぎわいと活気があふれてきたことが実感でき「魅力と活力に満ち、区民が住み続けたい大田区」の未来がイメージとして捉えられた年でもありました。
 大田区はSDGs未来都市として、心豊かな暮らしと持続可能な環境・社会・経済の実現に向け、勇気を持って果敢に挑戦してまいります。具体的には「(1)出産・子育て、教育の充実に向けた施策、(2)安全・安心で包摂的な共生社会の実現に向けた施策、(3)環境と地域経済がともに発展する未来へ(つな)ぐ都市力を高める施策、(4)ポストコロナ時代に健康で活力、豊かさを高める施策」の4点を重点テーマに取り組んでまいります。
 今後も区長として皆さまの声をお聞きし寄り添いながら、笑顔とあたたかさあふれる区政を大切にしていきたいと考えております。皆さまにとってもこの一年が健やかでさらなる飛躍の年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

大田区長 鈴木 晶雅

令和六年 新年号 羽田発、未来へ

令和六年 新年号 羽田発、未来へについての画像

羽田発、先端技術と文化の融合

羽田発、先端技術と文化の融合についての画像1 羽田イノベーションシティ(略称:HICity(エイチアイシティ))は、大田区と羽田みらい開発 株式会社(注釈)が公民連携でまちづくりを進め、グランドオープンしたまちです。「先端技術」と「文化」を軸に、人々が集まり交流が生まれ、イノベーション創出の拠点となることをめざしています。また、持続可能な都市の構築に向け、さまざまな実証実験を行っています。

(注釈)鹿島建設(かじまけんせつ) 株式会社を代表企業とする9社が設立した、HICity(エイチアイシティ)を開発・運営するために設立された企業

羽田発、先端技術と文化の融合についての二次元コード

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羽田発、先端技術と文化の融合についての画像2

大田区は、SDGs未来都市、自治体SDGsモデル事業にふさわしい、持続可能な取り組みを行っています。

11月16日 グランドオープン記念式典

11月16日 グランドオープン記念式典についての画像 令和2年7月から一部施設が先行オープン。ゾーンAからゾーンCが完成し、ついに11月16日に施設全体のグランドオープンを迎えました。グランドオープンを記念し、17日から19日には「Grand(グランド) Opening(オープニング) Event(イベント)∅」が開催され、多くの方々でにぎわいました。

スマートシティの取り組み 自動運転バスの実証実験例

 全国的なバス運転手不足など地域課題の解決をめざし、HICity(エイチアイシティ)内で運行しています。

自動運転レベル4の実現へ
スマートシティの取り組み 自動運転バスの実証実験例についての画像 自動運転レベルとは、車のハンドルやブレーキ操作が、システムによる自動運転でどの程度まで可能なのかを示したレベルです。HICity(エイチアイシティ)では、特定の条件下で完全自動運転が可能となるレベル4の走行をめざしています。

スマートシティの取り組み 自動運転バスの実証実験例についての二次元コード

スマートシティの取り組み 自動運転バスの実証実験例についての詳細はこちら

羽田発、先端技術と文化の融合についての画像3

Grand(グランド) Opening(オープニング) Event(イベント)

Grand Opening Event∅についての画像

 イベントではロボットとの交流や国内外の物産が楽しめるマルシェが行われました。

ゾーンA
高度医療を発信
「藤田医科大学東京先端医療研究センター/羽田クリニック」

ゾーンA 高度医療を発信「藤田医科大学東京先端医療研究センター/羽田クリニック」についての画像 「次世代医療の常識を創る」をめざし、藤田医科大学の医師・研究者と医療関連企業が最先端の医療や医療機器などの研究・開発を行う施設です。精密健診/検診をはじめ、再生医療やがんゲノム医療など、一人ひとりに最善の医療を提供しています。
 上層部には滞在施設として「ホテルメトロポリタン羽田」もオープンしました。

ゾーンC 1月末オープン
空港課題の研究開発拠点
terminal.(ターミナル)0(ゼロ) HANEDA(ハネダ)

ゾーンC 1月末オープン 空港課題の研究開発拠点「terminal.0 HANEDA」についての画像 terminal.(ターミナル)0(ゼロ) HANEDA(ハネダ)は、便利でストレスフリーな羽田空港をめざし、空港の課題解決に異業種連携で取り組む、企業参画型コワーキングスペースです。“空港”をテーマに、利便性・快適性などについて研究開発や実装が行われます。

ゾーンE
足湯スカイデッキ

ゾーンE 足湯スカイデッキについての画像 温泉文化を足湯で気軽に体験できます。飛行機を間近に眺めることができる人気スポット。夜景もきれいです。

ゾーンG
水素ステーション

ゾーンG 水素ステーションについての画像 燃料電池自動車(FCV(エフシーブイ))の燃料である水素を供給するステーション。乗用車から燃料電池バスなどの大型車まで水素の供給が可能です。

ゾーンK
PiO PARK(ピオ パーク)HANEDA×PiO(ハネダ ピオ)内)

ゾーンK PiO PARK(HANEDA×PiO内)についての画像

 大田区発の産業交流空間。入場無料の展示エリアのほか、イベント開催やコワーキングスペースとして利用可能です。

新空港線(蒲蒲線)がつながるHICity(エイチアイシティ)

 新空港線は東急多摩川線矢口渡駅の付近から地下化し、蒲田駅・京急蒲田駅の地下を通って京急空港線に乗り入れる計画で、現在、京急蒲田駅までの区間について検討が進められています。
 新空港線の整備により蒲田・大森地区などとの連携が強化されることで、HICity(エイチアイシティ)を核にものづくり産業・流通業などの活性化につながることが期待されています。また、区内の移動利便性の向上、災害時の代替ルートの確保、自動車から鉄道への転換によるCO2の削減などさまざまなメリットがあります。
問合先 鉄道・都市づくり課鉄道・都市づくり担当 電話:03-5744-1212 FAX:03-5744-1526

アクセス

アクセスについての画像所在地 大田区羽田空港1-1-4(京浜急行電鉄空港線・東京モノレール「天空橋駅」直結)

  • 駐車場 190台(平置き)、80台(機械式)
  • 自転車・バイク駐輪場、コミュニティサイクルポート有り

問合先

産業振興課産業振興担当 電話:03-5744-1641 FAX:03-6424-9922

羽田イノベーションシティに入居している企業にインタビュー

羽田は経営者が求める迅速さを実現できる場所

イービーエム 株式会社 代表取締役
朴 栄光(パク ヨンガン)さん

羽田は経営者が求める迅速さを実現できる場所についての画像1 大田区で創業し、東日本大震災からの復興への一助として福島にラボを設立しました。今は海外でも活動しています。
 コロナ禍で羽田が閑散としていた頃に、手術トレーニング可能なシミュレーションルーム・医療技能訓練所をHICity(エイチアイシティ)に投資して作ったのは、日本一のハブ空港である羽田空港に近いという利便性からです。経営者にとって時間の使い方は重要です。羽田は日本全国から技術者を呼ぶ、海外へ行く、海外から呼ぶことが迅速にできます。空港に着いてすぐものづくりの環境を見てもらえますし、羽田からは30分圏内で都内の要所に移動でき、4,000万人規模の首都圏内のアクセシビリティは海外では考えられないほど素晴らしいものです。この好立地を生かして、令和4年からPiO PARK(ピオ パーク)でも、全国から外科医や医療機器メーカーが集うハンズオン(手術技能訓練)をイービーエム羽田医療技能訓練所と連携して、開催しています。今後は海外からも参加してもらいます。
羽田は経営者が求める迅速さを実現できる場所についての画像2 日本経済の中心部にあり、国内外移動の利便性が高く各企業と連携しやすく、さらにはオリジナルのものづくりの技術力を持っている大田区は、海外で勝負できる将来性があります。まだ海外では知られていなくても、区内には優良企業、特にオーナー企業が多く、経営に必要な決断力・即決力を発揮できるのも今後、海外に向けても強みとしていくのではないでしょうか。
 また、企業への区からのサポート力が強く、私の経営する会社も協働や支援を得て発展しました。他自治体との連携サポートも頼りになります。
 大田区から日本のものづくりで世界に貢献し、インバウンドを呼び込む。私は皆と一緒に徹底的に挑戦していく。そんなミッションを楽しんでいます。

朴 栄光(パク ヨンガン)/平成18年大田区で創業。手術訓練シミュレータの開発や外科技能の定量化に関する研究、国内外でハンズオン研修を実施。令和3年にHICity(エイチアイシティ)ゾーンKにてイービーエム羽田医療技能訓練所開設。令和4年度「卓越した技能表彰者(現代の名工)」に選定

人と人とのつながりを深めイノベーションを起こす場

METALISM代表運営者/ヱビナ(えびな)電化工業 株式会社 代表取締役社長
海老名 伸哉(えびな しんや)さん

人と人とのつながりを深めイノベーションを起こす場についての画像 私の会社では大田区で創業以来、各種素材にめっき(表面処理)を施す業務を77年続けています。「METALISM(メタリズム)」は、我が社を含め分野・業種を超えた製造業7社が集結し、新たな価値を創るべく羽田で始動しました。国内外の人の流れが増えることや将来的な可能性に期待してHICity(エイチアイシティ)内を拠点としました。
 新しいものを生み出すには、まずは人と人との関係性を作り、深めることが大切です。一緒にやろうというモチベーションがなければ進みませんよね。顔見知りから顔なじみへ、ここは仕事以外の話も楽しみながら、互いの人となりを知りつながるサロンです。研究開発や新たな事業展開の可能性を見いだす場、新たな付加価値を創造する場でもあります。ここでの交流から、ビジネスチャンスが生まれています。昼はコーヒー、夜はお酒も(たしな)めますよ。PiO PARK(ピオ パーク)では超専門技術ミニ展示会やHANEDA(ハネダ)共創プラットフォームなど区内事業者が国内外と交流し発信する機会があり、ビジネスチャンスにもつながっています。
人と人とのつながりを深めイノベーションを起こす場についての画像 一方、私は大田区のSDGs推進会議委員を拝命しまして、区の戦略もお聞きしています。産業を超えた「オールおおた」の土壌づくりの一つとして、HICity(エイチアイシティ)で何をやるか決めたことを、しっかり実行していくことがSDGsの取り組みにもつながってくると考えています。
 HICity(エイチアイシティ)は天空橋駅直結で、空港に近いばかりでなく品川駅や東京駅にも出やすい。今後、新空港線(蒲蒲線)ができるので、町工場、商店街、住宅地と、多様性・多面性を見せる大田区の価値がさらに高まってくると思いますね。

海老名 伸哉(えびな しんや)/自社では、難易度の高い素材への電気めっき・無電解めっき加工を行っている。大田区SDGs推進会議委員

METALISM/ものづくりにおけるあらゆる構想・課題解決に取り組む、ヱビナ(えびな)電化工業 株式会社、株式会社 エムアイ精巧、株式会社 金属被膜研究所、株式会社 タムラエジア、株式会社 藤田(ふじた)ワークス、株式会社 望月塗工研究所(もちづきとこうけんきゅうじょ)、株式会社 リプス・ワークスの7社によるユニット。令和3年にHICity(エイチアイシティ)ゾーンKに活動拠点となるラウンジを開設

SPECIAL TALK
SEKAI NO OWARI

ツアーファイナル(11月7日・13日)で帰ってきた!
おおた・羽田という「ホーム」へ

ツアーファイナル(11月7日・13日)で帰ってきた! おおた・羽田という「ホーム」へについての画像

Saori(さおり)さん 大田区は私たちが生まれ育った場所。町の人たちが声をかけてくれて、近所とのつながりが深くて、こども時代を大田区で過ごせて良かったと思います。音楽をやりたくて見つけた物件でも、大家さんが「夢を追いかけてる子たちは面白いわ。好きなようにやりなさい」って言ってくださって。改装したり、自由に音を出したりして挑戦できました。羽田はやはり「ホーム」な場所。昨年のツアーファイナルが羽田イノベーションシティ内のZepp(ゼップ) Haneda(ハネダ)(TOKYO)で、会場近くの階段に私たちのイラストが描かれていたのがうれしかったですね。「おかえりなさい!」って言ってもらったようで。「このまちで頑張ってきて良かったな」って。

Nakajin(なかじん)さん 音楽の活動拠点となるライブハウス(club(クラブ) EARTH(アース))は、区内の印刷工場だった場所を作り変えました。時間制限なく、自由に音楽活動できる場所が欲しかったんです。作る過程で工夫することや、メンバーと協力することは僕たちの音楽のスタンスとも似ている感じがしますね。地元の話を言えば、僕は多摩川がすごく好きで。小学生の頃は野球チームに入っていて、練習や試合へ行く長い道のりで多摩川周辺を自転車で走っていたのが印象に残っていますね。

DJ(ディージェー) LOVE(ラブ)さん 実家が羽田で町工場をしているんです。Zepp(ゼップ) Haneda(ハネダ)(TOKYO)は実家から一番近いライブハウスで、今回母たちを呼んだのですけれど、歩いて来られるくらい近いんですよ。羽田空港跡地周辺はまだまだ大きくなるって聞きました。それならぜひ、そこにアリーナ(大型イベントホール施設)の建設もお願いしたいなって思います(笑)。

Fukase(ふかせ)さん 大田区の中でも、僕らが住んでいた場所はとてもフレンドリーなまちだと思っています。なんだか人情味あふれる感じがずっと続いていて。僕らのライブも、そういうフレンドリーなライブとして、これからも続けていければいいなと思っています。

PROFILE
せかいのおわり/メンバー全員が大田区出身のアーティスト。バンド結成時は、大鳥居駅からほど近いライブハウスを拠点に活動。令和4年度大田区民栄誉賞受賞。また、楽曲「Habit(ハビット)」が「第64回日本レコード大賞」のレコード大賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも計6回出場。そのほか、受賞歴多数

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