【パラリンピック競技紹介】車いすバスケットボール
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更新日:2020年8月4日
今回は、パラスポーツの中でも特に人気の車いすバスケットボールをご紹介します。これまで区のイベント等でも体験会を実施してきました。車いすバスケットボールは、1950年代後半に競技スポーツとして世界に広まったとされています。日本では、男子が1976年のトロント大会から11大会連続出場、女子は過去2大会で銅メダルを獲得するなど、東京2020大会でも活躍が期待されます。
実は、車いすバスケットボール用の車いす開発に区内の企業が携わっています!
競技用車いす開発の記事はこちら
☆基本的なルール☆
・ベンチを含めた登録メンバーは12人、5対5で競技を行う。
・1クオーター10分の4クオーター制で行う。
・ボールを持ったまま車輪を3回漕ぐとトラベリング(反則)になる。
・ダブルドリブルは適用されない。
・障がいの程度によって使用する車いすが異なる。
・障がいの程度によって点数が与えられ、出場する5人の選手の合計点が14.0点以下でなければならない。
☆クラス分け☆
持ち点 | 程度 | 対象となる選手(障がいの程度) |
---|---|---|
1.0 | 重度 | 腹筋・背筋の機能がなく座位バランスが取れないため、背もたれから離れたプレイはできない。体幹の保持やバランスを崩し元の位置に戻すとき、上肢(手)を使う。脊髄損傷では、第7胸髄損傷以上の選手で、基本的に体幹を回旋できない選手が対象となる。 |
2.0 | ↑ | 腹筋・背筋の機能がある程度残存しており、前傾姿勢が取れる。体幹を回旋できるため、ボールを受けたりパスしたりする方向に体幹の上部を向けることができる。脊髄損傷では第10胸髄から第1腰髄損傷までの選手が対象となるが、残存能力には個人差がある。 |
3.0 | - | 下肢にわずかな筋力の残存があり、足を閉じることができる。骨盤固定が可能となるため深い前傾から手を使わずに上体を起こすことができる。第2腰髄から第4腰髄損傷の選手及び両大腿切断者で切断して残った大腿の長さが2分の1以下の選手が対象となる。 |
4.0 | ↓ | 股関節の外転を使って、少なくとも片側への体幹の側屈運動ができる。第5腰髄以下の選手及び両大腿切断で残った大腿の長さが3分の2以上の選手、または、片大腿切断で残った大腿の長さが3分の2以上の選手が対象となる。 |
4.5 | 軽度 | クラス4.0の選手のすべての特性を持っており、さらに体の両サイドの運動コントロールが可能。軽度の脊髄損傷、両側下腿切断、片側下腿切断、片大腿切断で残った大腿の長さが3分の2以上の選手が対象となる。 |
クラス分けは、障害の軽い選手も重い選手も等しく試合に出場するチャンスを与えるために取り入れられています。
クラスによっても、選手の運動機能に差があります。車いす操作、シュート、パス、ドリブル、体幹でバランスが確保できるかなど総合的に判断し、クラス内で上位の運動機能を持っていると判断された場合は、0.5点が加算されます。
(注釈)4.0のクラス内の上位者に与えられる4.5点が最高になります。
☆競技の見どころ☆
車いすを自由自在に操り、ディフェンスの間を交わすスピード感はもちろんのこと、車いす同士が激しくぶつかり合い、火花が散ることもしばしばあり、実際に観戦するとタイヤの焦げたにおいがするといわれています。また味方を生かすために、車いすの幅を活かした「スクリーンプレイ」や相手を翻弄するパスワークにも注目です!
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