おおた区報WEB版　令和5年2月1日号〔トップページ・特集〕

　羽田空港の沖合展開事業などで生じた羽田空港跡地で、大田区が羽田みらい開発　株式会社（注釈）と“公民連携”でまちづくりを進めている「羽田イノベーションシティ（HICity(エイチアイシティ)）」。先端技術を活用して社会課題を解決するスマートシティの構築に向けた実証実験に取り組んでいます。今回は、その取り組み状況についてご紹介します。

（注釈）鹿島建設(かじまけんせつ)　株式会社を代表企業とする9社が設立した、HICity(エイチアイシティ)を開発・運営するための企業

　スマートシティとは、先端技術を活用して社会課題を解決するとともに、持続可能な都市を目指すことです。
　HICity(エイチアイシティ)では、交通が不便な地域や移動方法が少ない方への新しい交通手段として「自動運転バス」の研究を行っています。また、生産年齢人口の減少や働き手不足への対応のため、多種多様な「ロボット」を使った実験なども進めています。

　HICity(エイチアイシティ)では、さまざまな実験が行える環境を整えています。企業など多様なプレイヤーが集まるHICity(エイチアイシティ)では日夜、研究が行われています。ここで生まれた新しい技術が、社会の課題解決だけでなく、大田区の地域課題の解決にも役立つと信じています。これらの技術はHICity(エイチアイシティ)で開催する「羽田スマートシティEXPO」などで、実際に見学・体験いただくことができます。未来の生活を感じに、ぜひお越しください。

　ハンドルやアクセル、ブレーキのない自動運転バス。敷地内での運行や公道での実証などを経て、今年から、HICity(エイチアイシティ)から羽田空港第3ターミナルまでの区間（往復約3.9キロメートル）で運行が始まりました。どなたでも無料で乗車できます。
（注釈）乗車予約などの詳細は、HICity(エイチアイシティ)のホームページをご覧ください

安心の仕組み
　複数のセンサーや高精度のGPSを組み合わせ、人間の能力を上回る自動運転車両と、BOLDLY(ボードリー)が開発する運行管理、遠隔監視の仕組みで安心・安全な運行を実現しています。

HICity(エイチアイシティ)での実績
　令和2年に日本初の自動運転バスの定常運行をスタートし、これまでに延べ55,000名以上の方が乗車しています（令和4年12月末時点）。

新しい交通モデルとして
　区民の皆さんの協力を得ながら、地域課題を解決する持続可能な公共交通のモデルとして、大田区から全国へ発信していきます。

　ロボットが自らエレベーターを乗り降りし、注文者のもとへ商品を配達します。今年度はレストランからオフィスまで配達する実験を重ねるなど、社会実装に向けた研究を日々進めています。

　今年の秋には、HICity(エイチアイシティ)のグランドオープンを予定しています。「先端医療研究センター」をはじめ、新しい研究開発の拠点や、文化発信の機能が加わり、より魅力的な施設になります。

info.　HICity(エイチアイシティ)　今秋グランドオープン！についての詳細はこちら

空港まちづくり課空港まちづくり担当　電話：03-5744-1650　FAX：03-5744-1528