平成28年度大田区自立支援協議会報告書

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更新日:2017年3月31日

大田区自立支援協議会より、区へ報告書の提出がありました。

平成28年度大田区自立支援協議会報告書

報告書の本文の内容を、以下のとおりテキストデータにて掲載します(一部省略)。
なお、ホームページの表示上、記号などについては一部表記が変換されている部分があります。

1 はじめに

 平成28年度の大田区自立支援協議会(以下、「協議会」とします。)は、5つの専門部会の活動を中心に、部会のテーマに属さない課題等について検討するための「全体討議会」や「運営会議」の開催、協議会だよりの発行といった活動を昨年度から引き続き行ってきました。
 今年度は「大田区障がい者施策推進会議(以下、「推進会議」とします。)」が設置されたことにより、協議会は「推進会議」から「おおた障がい施策推進プラン(以下、「推進プラン」とします。)」に関する報告・情報提供を受け、意見提出を行うという役割を担うこととなりました。協議会の活動において、「推進プラン」の着実な実施に向けてどのように寄与していけるかを考えていくことが次年度以降の課題となります。
 本報告書には、協議会委員、部会のみ委員、区の関係機関の方々、区民の方々が協働して取り組んだ協議会活動の1年間の過程がまとめられています。時間的、体力的な制約がある中で、現状の改善につなげるための方策について検討を重ねること、“自分にできることは何だろう”と問い続けること、考えていることを実際に行動に移すこと、これらはいずれも容易なことではありませんでした。
 本報告書を通して、活動に参加したお一人おひとりの思いや姿勢をお伝えできたらと思います。
 協議会としてこれまで活動を積み重ねる中で培われてきた様々な人や組織とのつながりや、当事者・家族、支援者の立場を超えて共有していることを大切にしながら今年度の活動を次年度の活動につなげていきたいと思っております。
 本報告書が、大田区福祉部長に提出されるとともに、広く区民の皆様にもご覧頂き大田区自立支援協議会にご意見を頂ける機会になりましたら幸いです。
 大田区自立支援協議会 会長 白井 絵里子

2 所掌事項

(1) 相談支援事業に関すること。
(2) 地域の関係機関との連携体制の構築に関すること。
(3) その他障害者福祉の増進に必要なこと。

3 大田区自立支援協議会設置要綱

平成20年5月16日20保福障発第10280号区長決定
改正 平成20年7月22日20保福障発第10902号部長決定
改正 平成21年3月27日20保福障発第12956号部長決定
改正 平成22年3月25日21福障発第13325号部長決定
改正 平成24年3月22日23福障発第13466号部長決定
改正 平成25年3月14日24福障発第13467号部長決定
(目的)
第1条 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第89条の3に基づき、障害者及び障害児の地域における自立した生活を支援するため、相談支援事業をはじめ、地域の障害福祉の課題について具体的な検討を行うことを目的として、大田区自立支援協議会(以下「協議会」という。)を設置する。
(所掌事項)
第2条 協議会の所掌事項は、次のとおりとする。
(1) 相談支援事業に関すること。
(2) 地域の関係機関との連携体制の構築に関すること。
(3) その他障害者福祉の増進に必要なこと。
(協議会の組織)
第3条 協議会は、次に掲げる区分のうちから、区長が委嘱する委員22人以内で構成する。
(1) 地域
(2) 福祉
(3) 保健医療
(4) 学識経験
(委員の任期)
第4条 委員の任期は、委嘱の日から委嘱の日の属する年度末までとする。ただし、再任を妨げない。
2 委員に欠員が生じた場合における後任の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(会長及び副会長)
第5条 協議会に会長及び副会長を置き、委員の互選によってこれを定める。
2 会長は、協議会を代表し、会務を総理する。
3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理する。
(会議)
第6条 協議会は、会長が招集する。
2 会長は、必要があると認めるときは、協議会に委員以外の者を出席させて意見を聴くことができる。
(専門部会)
第7条 協議会は、専門的な調査検討を行うため、専門部会を置くことができる。
2 専門部会は、次に掲げる者をもって組織する。
(1) 会長が指名する委員
(2) 部会委員として会長が推薦し、区長が委嘱する者
3 専門部会に部会長を置き、部会長は、委員の中から会長が指名する。
4 部会長は、専門部会を招集し、議事を掌理するとともに、調査検討経過及び結果を協議会に報告する。
5 部会長は、必要があると認めたときは、専門部会に委員以外の者を出席させ、意見を聴くことができる。
(報告書の提出)
第8条 協議会は、協議した内容を報告書にまとめ、この要綱を所管する部長に提出する。
(庶務)
第9条 協議会及び専門部会の庶務は、この要綱を所管する課において処理する。
(委任)
第10条 この要綱に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、会長が別に定める。
付 則
 この要綱は、決定の日から施行する。
付 則(平成20年7月22日20保福障発第10902号)
 この要綱は、決定の日から施行する。
付 則(平成21年3月27日20保福障発第12956号)
 この要綱は、平成21年4月1日から施行する。
付 則(平成22年3月25日21福障発第13325号)
 この要綱は、平成22年4月1日から施行する。
付 則(平成24年3月22日23福障発第13466号)
 この要綱は、平成24年4月1日から施行する。
付 則(平成25年3月14日24福障発第13467号)
 この要綱は、平成25年4月1日から施行する。

4 組織図(図省略)

大田区自立支援協議会報告書(本会)
役員会議
運営会議
全体討議会
編集会議
相談支援部会
防災部会
就労支援部会
こども部会
地域移行・地域生活支援部会

5 委員名簿

(協議会委員) ◎会長 ○副会長

学識経験
◎白井 絵里子 西武文理大学サービス経営学部

福祉
○志村 陽子 大田区知的障害者育成会
福田 功志 大田区肢体不自由児(者)父母の会
青山 明子 大田区重症心身障害児(者)を守る会
粟田 修平 NPO法人 大身連
宮澤 勇 大田区肢体障害者福祉協会
竹内 奈津子 大田区視力障害者福祉協会
竹内 千代江 大田区聴覚障害者協会
古怒田 幸子 大田区精神障害者家族連絡会
岡本 洋 かまた生活支援センター
森山 康之 社会福祉法人 東京都知的障害者育成会(前大田区立障がい者総合サポートセンター)
別所 孝治 大田区立うめのき園
森下 繁 大田区立新井宿福祉園
小野 英次郎 NPO法人 みんなの家
○鶴田 雅英 東京都大田福祉工場
桟敷 洋子 NPO法人 たすけあい大田はせさんず

地域
○中野 真弓 NPO法人 おおた市民活動推進機構
齋藤 信子 東京都立城南特別支援学校
加藤 治 東京都立田園調布特別支援学校
佐藤 美香 東京都立矢口特別支援学校
岡田 純子 大田区社会福祉協議会

保健医療
林 達彦 大森赤十字病院

(専門部会のみ委員)
相談支援部会
平井 有希子 大田区知的障害者育成会
茂野 俊哉 NPO法人 風雷社中 相談をめぐる冒険
鈴木 啓太 糀谷作業所
永井 良宗 こうじや生活支援センター
田中 隆博 かまた生活支援センター
今崎 牧生 アイエルロード
栗田 総一郎 NPO法人 ASK
内海 玄宗 NPO法人 たすけあい大田はせさんず
小嶋 愛斗 おおたTSネット
大窪 恒 障がい者相談支援事業所 らっこ
中越 祐一 相談支援室 さんさん幸陽

防災部会
石塚 由江 大田区知的障害者育成会
市川 脩 株式会社 はんぺんブラザーズ
柚木 秀彦 東京都立城南特別支援学校
岡戸 繁樹 東京都立矢口特別支援学校

就労支援部会
大内 伸一 NPO法人 ステップ夢
小平 真理 NPO法人 樹林館
都丸 利奈子 NPO法人 みどりの歩み
小林 清一 のぞみ園
根本 理子NPO法人 まひろ
森村 明香 株式会社LITALICO LITALICOワークス蒲田
岩本 朋恵 東京都立田園調布特別支援学校
國分 由記枝 東京都立矢口特別支援学校
田中 由紀 牧田総合病院
酒井 弘美 東京工科大学医療保健学部
富田 文子 立教大学コミュニティ福祉学部

こども部会
津田 直美 大田区知的障害者育成会
田中 義也 あかしろきいろ発達支援るーむ
根本 理子 NPO法人 まひろ
篠崎 哲也 NPO法人 みんなの家
石川 智春 合同会社 朱紅
野澤 景子 東京都立城南特別支援学校
宮嶋 祐紀子 東京都立品川特別支援学校
佐藤 渉 東京都立港特別支援学校
松本 幸則 東邦大学医療センター大森病院
浅川 裕紀子 保護者

地域移行・地域生活支援部会
山根 聖子 大田区知的障害者育成会
山田 悠平大田障害者連絡会
伊藤 朋春 株式会社 ナイスケア
田中 庸介 NPO法人 風雷社中
岡田 あい子 おおた社会福祉士会
井岡 幸子 田園調布医師会 在宅医療連携調整窓口
山田 紗梨 東邦大学医療センター大森病院
藤牧 裕佳子 南晴病院
川島 浩子 訪問看護リハビリステーションるな

協議会委員22名 専門部会のみ委員44名 計66名

6 本会開催状況と内容

 22名の協議会委員により構成されます。各専門部会の活動を報告・共有し、協議会活動全体について協議・確認を行う場で、平成28年度は、3回開催しました。
(注釈) 第2回及び第3回の各専門部会からの報告は本会資料参照(P49~111)

第1回
4月18日(月曜日)
13時30分~15時30分
(於:蒲田地域庁舎大会議室)
● 委員の委嘱について
● 委員自己紹介
● 会長・副会長選出、あいさつ
● 平成27年度の協議会活動報告
● 今年度の進め方について
● 区からの報告
大田区障がい者施策推進会議について
おおた障がい施策推進プランについて
大田区発達障がい児・者支援計画について
障害者差別解消法について

第2回
10月24日(水曜日)
13時00分~15時30分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 各専門部会の報告
● 役員会議・運営会議・全体討議会・編集会議の報告
● 区からの報告
大田区障がい者施策推進会議の開催について
大田区障がい者実態調査の実施について
地域生活支援拠点等整備推進モデル事業について
● 意見交換
● まとめ

第3回
3月2日(木曜日)
13時00分~15時30分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 各専門部会の報告
● 役員会議・運営会議・全体討議会・編集会議の報告
● 平成29年度の大田区自立支援協議会の活動について
● 意見交換
● 平成28年度大田区自立支援協議会報告書の作成について
● 区からの報告
おおた障がい施策推進プランについて
大田区障がい者実態調査について
障害者差別解消法に係る取組について
大田区発達障がい児・者支援計画の点検・評価について
● まとめ

7 今年度の専門部会の活動について

【相談支援部会】
 今年度は個別支援会議の中で事例の計画相談の評価を行い、アセスメントのあり方やその重要性、本人視点のニーズの検証をしました。検討事例の当事者が会議に参加し、その内容の共有と評価を行いました。
 また、サポートセンターの役割の確認を行い、基幹相談支援センターを中心とした相談支援体制の構築についての検討を行いました。

【防災部会】
 ヘルプマークのさらなる理解啓発を行うため、クリアファイルを作成し、総合防災訓練等の機会を捉えて区民の皆様に配布をしました。
 また、福祉避難所に関する取組みの充実を図るため、さぽーとぴあの福祉避難所開設訓練について検討を行い、部会と協働して実施することができました。

【就労支援部会】
 今後も増加していくことが予想される就労定着支援について、大田区の実態を把握するため「就労定着支援量と質の調査」を実施しました。平成30年度から新たに始まる障害福祉サービス「就労定着支援」事業を見据え大田区内の実態把握を行いました。
 また、新たなネットワークの構築のため、生活困窮者自立支援法に基づく相談機関、普通高校よりゲストスピーカーを招き、事業の概要説明等を受けました。

【こども部会】
 「ライフステージに応じた相談支援」をテーマに、大田区の子どもを取りまく状況の把握と分析を行いました。その中で見えてきた課題について検討しました。
 各委員からの情報提供を積極的に行う事でそれぞれの抱えている課題を共有する事が出来ました。
 大田区児童発達支援地域ネットワーク会議と合同研修会を行いました。

【地域移行・地域生活支援部会】
 昨年度新設された地域移行部会の議論の中で、部会のテーマとして確認された「戻る仕組みと支える仕組み」に、より相応しい名称に改めて再出発をしました。
 今年度は、部会における議論をより深めていくために、「ご意見カード」や「ロールプレイング」、「グループワーク」などの新たな取組みを行いました。
 また、医療的ケアを必要とする方の自立生活について、講師の方を招いて公開の勉強会を開催しました。

8 各専門部会について

相談支援部会
 今年度の相談支援部会は、相談支援体制の構築について、個別支援会議による地域課題の抽出、推進プランの評価の三点の議論をしてきました。
 相談支援体制の構築については、「どのように連携体制をとるのか」の議論を具体的に深めることができました。基幹としての「さぽーとぴあ」の役割を含めて、各機関の役割についての共通認識が図れてきました。
 また、個別支援会議においては、アセスメントの評価も行ない、サービス等利用計画のあり方の議論につなげました。そして何より個別支援会議にご本人が参加し「ご本人が主役」の実践が部会としてできました。これまでの個別支援会議は、ご本人不在での机上の議論でした。しかし今回ご本人参加による感想・評価により、部会として行ってきた個別支援会議が、ご本人に寄り添ったものであったとの検証ができました。このことは部会としての大きな励みとなりました。
 推進プランの評価は時間的な制約もあり、十分な議論には至りませんでした。これまでの部会で抽出された課題を踏まえて内容を確認し、各事業の検証がしやすいように、より具体的な表現と数値目標が必要との意見を取りまとめています。
 次年度は更に障がいを持つ人たちにとって、安心した地域生活がおくれるように部会としての活動が展開していくことを期待します。
 相談支援部会長 森山 康之

(1) 相談支援部会委員名簿(省略)
(2) 開催状況と内容
第1回
5月11日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 本会議の進め方・参加の仕方についての確認
大田区自立支援協議会設置要綱及び協議会の構成の確認
昨年度の相談支援部会の経過の共有
相談支援部会の役割(個別支援会議を通じた地域課題の抽出、相談支援体制整備のための協議、相談支援事業の評価・人材育成)の確認
平成28年度の検討課題について

第2回
6月1日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 個別支援会議(昨年度個別支援会議検討事例の現況)
『他者との関係が築きにくい身体障害者に対する支援の在り方』
事例を通して、基幹相談支援センターの在り方、サービス等利用計画の質に関する課題等を抽出
● 個別支援会議結果表の作成

第3回
7月6日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 個別支援会議
「障害福祉サービス終了後、本人の生活基盤を支える人がいないケースの支援について」
● 個別支援会議結果表の作成

第4回
8月3日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 議論
「基幹型・さぽーとぴあを含めた相談支援体制整備に向けた検討」
○ さぽーとぴあのこれからの方向性
○ 基幹型・さぽーとぴあへの意見
○ 上記議論の検討

第5回
9月14日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 議論
「基幹型・さぽーとぴあを含めた相談支援体制整備に向けた検討(2)」
○ 上記議論の検討

第6回
10月5日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 議論
前期まとめ「中間報告に向けて」
○ 上記議論の検討

第7回
11月2日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 個別支援会議
「嫌がらせ、いたずらを繰り返す人の支援」
● 個別支援会議結果表の作成

第8回
12月14日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 今年度の検討課題
「おおた障がい施策推進プランについて」
○ 上記議論の検討

第9回
1月11日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 個別支援会議
「地域移行に不足している資源を見極め、伴走しながら開発する必要がある支援」
● 個別支援会議結果表の作成

第10回
2月1日(水曜日)
9時30分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 第3回本会に向けて
○ 今年度のまとめ
○ 来年度に向けて

防災部会
 防災部会は、今年度も様々な障害者関係団体、施設、事業者、消防、警察関係、大田区防災危機管理課、そして障害福祉課と多くの関係者による、委員あるいはオブザーバーとしての参加があります。
【ヘルプマーク・ヘルプカードの普及・啓発について】
 ヘルプマークは、見た目では分からない障害があり、配慮や支援が必要なことを周囲に知らせることを目的に、東京都が作成をし普及を図ったものです。 ただし現在では障害の程度に関わらず、広く活用することも認められています。
 防災部会では、これまで、災害時にも障害者が適切な配慮・支援を得られるように、ヘルプマークを活用したヘルプカードを、また、福祉避難所を周辺地域や来所者にアピールするのぼり旗やステッカーを作成しました。
 今年度からは、ヘルプマークを周知するクリアファイルを作成し、防災訓練や障害者に関する会議など様々な場や機会で配布を行いました。それを得た人や使用中にそれを目にする人々へのアピールや、説明ツールとして役立つことを期待しています。
【防災訓練への参加・協力について】
 地域住民に、障害者が身近にいて同じ被災者になりうることをアピールし、また障害者自身の防災力を高めるために、防災部会メンバーは総合防災訓練に参加をし、各委員が所属する団体の会員にも参加を呼びかけてきました。
 また、総合防災訓練の会場では、ヘルプカードや上記のクリアファイルの配布活動を行いヘルプマーク・ヘルプカードの理解・啓発に努めました。
【福祉避難所開設訓練】
 福祉避難所は、一般の避難所では物理的、精神的に困難な被災者のために設けられる避難所です。大田区は障害者対象福祉避難所として区内障害者施設等22か所を指定しています。そのうちの一つでもある『さぽーとぴあ』で、福祉避難所開設訓練の内容を検討し、実施しました。同日に時間をずらして、火災発生を想定した避難訓練も行い、さぽーとぴあ各所に設けられている避難誘導設備の稼働を試みました。
【次年度に向けて】
・より実効性のある福祉避難所開設訓練を行い、課題も検証する。
・福祉避難所についての情報・知識を分かりやすく整理する
・災害時における要配慮者の実態の確認・検証を行う。
・自助の能力を高めるための取り組みを進める。
 防災部会長 粟田 修平

(1) 防災部会委員名簿(省略)
(2) 開催状況と内容
第1回
5月18日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 今年度の進め方について
● 検討課題について
● 年間スケジュールについて

第2回
6月15日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● ヘルプカードの普及・啓発方法の検討
● 地域・関係機関との連携方法の検討
● 防災訓練の参加・協力の検討
● 委員及び各関係機関からの情報提供

第3回
7月20日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● ヘルプカードの普及・啓発方法の検討
● 地域・関係機関との連携方法の検討
● 防災訓練の参加・協力の検討
● 委員及び各関係機関からの情報提供

第4回
8月17日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 防災訓練への参加・協力方法の検討
● ヘルプマークの活用について
● 防災部会で取り組んでみたいことについて
● 委員及び各関係機関からの情報提供

第5回
9月21日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 中間報告に向けて
● 防災訓練への参加・協力について
● 委員及び各関係機関からの情報提供

第6回
10月19日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 前期のふりかえり
● 福祉避難所について
● 委員及び各関係機関からの情報提供

第7回
11月16日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 福祉避難所開設訓練について
● 委員及び各関係機関からの情報提供

第8回
12月21日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 福祉避難所開設訓練について
● 委員及び各関係機関からの情報提供

第9回
1月18日(水曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 福祉避難所開設訓練について
● 要配慮者の実態の確認・検証
● 最終報告に向けて

第10回
2月15日(水曜日)
9時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ)
● さぽーとぴあ防災訓練(避難訓練及び福祉避難所開設訓練)
● 訓練のふりかえり
● 年度まとめ

(3) 防災訓練への参加
9月25日(日曜日)9時00分~12時00分
大田区総合防災訓練(大森東地区)
協議会関係者:3名
区職員:3名
10月2日(日曜日)10時00分~12時00分
大田区総合防災訓練(六郷地区)
協議会関係者:5名
区職員:3名
2月15日(水曜日)9時00分~12時00分
さぽーとぴあ防災訓練(注釈)第10回防災部会で実施
協議会関係者:18名
区職員:15名

就労支援部会
 今年度の就労支援部会では、自立支援協議会の目的である「障害者及び障害児の地域における自立した生活を支援するため、地域の障害福祉の課題について具体的な検討を行う」ため、個々の委員や委員の所属しているネットワークからの情報提供を毎回行いました。地域において障害者就労支援を行う上で有用な情報交換の場となりました。
 また、就労支援を取り巻く状況としては平成30年4月の障害者総合支援法の改正により、新たに「就労定着支援」事業が開始される予定となっています。法整備に関する国の動向を踏まえつつ、大田区の就労定着支援の現状について把握するため、就労定着支援量と質の調査を行いました。大田区では各就労支援機関から就労した方の就労定着支援については、出身の就労支援機関が行っていることが多いことが分かりました。
 しかし、同時に、就労定着支援をサポートしてくれる機関を必要としていること、就労定着支援に関するチーム支援・ネットワークの強化を求めていることも分かりました。今後、大田区として就労支援ネットワークの強化に、より一層取り組む必要があることを再認識できる調査となるとともに、就労定着支援事業という新しい事業が始まった後に、どのような体制で大田区全体の定着支援を行うかという課題も少しずつ明確になってきました。
 ネットワークの強化については、今年度も新たなネットワークの構築「障害福祉サービスを選ばない人たち」への支援、をテーマにゲストスピーカーをお招きしました。1回目は生活再建・就労サポートセンターJOBOTA、2回目はエンカレッジスクールである都立蒲田高校。JOBOTAの方とは、その後も交流が続いています。蒲田高校が抱える困難な課題についても学ぶことができました。
 また、おおた障がい施策推進プランの進捗状況報告を受け、PDCAサイクルによる評価・点検を行い部会としての意見を提出しました。
 さらに、「多様な働き方の検討」を行うため、当事者や当事者の親が始めた大田区内の就労継続A型施設の方もゲストスピーカーに迎え、A型継続就労という新しい働き方の報告を聞くこともできました。
 今後も更なるネットワークの強化や構築に向けて取り組んでいきます。
 就労支援部会長 鶴田 雅英

(1) 就労支援部会委員名簿(省略)
(2) 開催状況と内容
第1回
5月16日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐203会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● 作業部会委員、編集委員、運営会議委員の選出
● 28年度検討課題の確認
おおた障がい施策推進プランの評価と見直し、就労支援ネットワークづくり、就労定着支援量と質の調査、企業就労以外の多様な働き方の検討

第2回
6月20日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎905会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● 年間の議題スケジュールの確認
● 定着支援量と質の調査
状況の変化を踏まえ目的・調査方法を確認。
● 事例検討「転職支援について」
勤務時間の延長が不可の企業で就労している方の転職支援、就労先企業との調整について検討。

第3回
7月25日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:さぽーとぴあ集会室2)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● おおた障がい施策推進プランの点検
次期プラン策定に向けた実態調査に反映が必要な事項や実態調査に限定しない実態把握の方法の検討。
● 定着支援量と質の調査
プレ調査を実施し、調査票を修正。調査依頼先の検討。
● 事例検討「高次脳機能障害のある方の復職支援」
障がい者総合サポートセンター内での就労支援部門と機能訓練部門との連携、復職先企業との調整について報告。

第4回
8月22日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐203会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● おおた障がい施策推進プランの点検
次期プラン策定に向け、実態調査実施前までに部会として意見をまとめ提出することを確認。
● 定着支援量と質の調査
調査票の最終確認、調査依頼先・回答期限・集計結果報告の方法を確認。
● 事例検討「職場実習先企業への雇用アプローチ」
職場実習を行った企業での就労を希望しているが、企業としては雇用計画がない場合のアプローチを検討。

第5回
9月26日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐203会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● おおた障がい施策推進プランの点検
大田区障がい施策推進会議への具体的な意見反映項目の整理と確認。
● 中間報告に向けて前期の振返り
● 定着支援量と質の調査
アンケート集約状況の中間報告

第6回
10月17日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐201会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● 新しいネットワークの構築
ゲストスピーカー「JOBOTA」、事業概要の説明と障がい者支援について事例の報告。
● B型アセスメントの実施状況報告
● サポートセンターの上半期実績報告

第7回
11月28日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐203会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● 新しいネットワークの構築
ゲストスピーカー「都立蒲田高校」、エンカレッジスクールとしての概要や生徒の状況、卒業後進路、今後の課題等の報告。
● 公開セミナーに向けての準備
● 定着支援量と質の調査
単純集計を受け、詳細分析の項目等を検討。
● おおた障がい施策推進プランの実績報告を受けて
実績報告から進捗状況等を点検。次期プランに向けての部会としての意見を検討。

第8回
12月19日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐201会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● 企業就労以外の多様な働き方の検討
ゲストスピーカー「区内A型事業所プレスト・ひだまり」、事業所立上げの経緯や業務内容、これからの課題等の報告。
● 公開セミナーに向けての準備
● 10月・11月のゲストスピーカーの振返り

第9回
1月16日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐201会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● 公開セミナーに向けて
内容の確認と当日の役割分担の確認
● 今年度の振返り
第3回本会報告に向けて、
● 定着支援量と質の調査のまとめ
集計結果を基に、部会の考察を検討

第10回
2月20日(月曜日)
15時00分~17時00分
(於:本庁舎HK‐203会議室)
● 各委員・各ネットワーク・事務局からの情報提供
● 公開セミナーの振返り
● 第3回本会での報告内容の確認
● 定着支援量と質の調査報告書の確認

こども部会
「こどもが主役」
 今年度のこども部会は委員・部会委員14名、関係者8名で10回の部会を開催しました。設立4年目の今年、部会としての役割である大田区児童発達支援地域ネットワークとの連携のひとつとして合同研修会を開催、また大田区発達障がい児・者支援計画の点検・評価も手がけました。
 年間を通じて「ライフステージに応じた相談支援」を意識した意見交換を重ね、前半は部会内でグループ別に課題発見のための討議を行い、後半は今後の検討課題を念頭に入れて委員間でそれぞれの状況等を共有する場面を多く持ちました。
 時として妊娠期から始まる家族支援、障がいを受容していくときの寄り添いや見守り、そしてこどもを主体とした生活の支援の必要性。幼児期から学齢期へ進み、卒業して社会に出るところまでと区切るとしても、本人中心の相談支援が継続されることの重要性が関わるそれぞれの立場から語られました。そこから今年度は、こども本人を中心とした個別支援計画の実現のために、現在取り組んでいる具体的な様式等を集め、その内容を検証する必要性を感じつつ次年度へ継続していく必要性を確認しました。
 区として全区立小学校にサポートルームが設置された今年度、その状況について見守り、現況に関して情報も受け止めています。今後の部会では、必要に応じて協働できる場面を創り出せるのではないかと期待されます。さぽーとぴあに新たに設置される学齢期の支援体制について、積極的な提案ができるよう取り組みたいと考えます。
 また改めて部会としてどう課題に取り組むか、その方法に関して話し合い、次年度以降は様々な状況に応じたグループ分けをして、個別の課題に取り組む必要性もあることを確認しました。参加者全員から区内小中学校現場の声を吸い上げたいとの思いがあります。次年度はより建設的な作業に取り掛かれる活動の展開を期待しています。
 こども部会長 志村 陽子

(1) こども部会委員名簿(省略)
(2) 開催状況と内容
第1回
5月13日(金曜日)
9時30分~11時30分
(於:本庁舎教育委員会室 )
● 昨年度までの取組みについての確認
● 今年度の検討課題の抽出
ライフステージに応じた相談支援
ネットワーク会議との連携
おおた障がい施策推進プランについて
大田区発達障がい児・者支援計画の点検評価

第2回
6月2日(木曜日)
9時30分~11時30分
(於:本庁舎HK-203会議室)
● 今年度の進め方
ライフステージに応じた相談支援のあり方の検討
大田区の状況の把握と分析、課題の整理
● 年間スケジュールについて

第3回
7月7日(木曜日)
9時30分~11時30分
(於:さぽーとぴあ集会室1)
● ライフステージに応じた相談支援について
大田区の子どもを取りまく情報の収集と分析
● 年間計画確認

第4回
8月4日(木曜日)
9時30分~11時30分
(於:消費者生活センター第六集会室)
● ライフステージに応じた相談支援について
大田区の子どもを取りまく情報の収集と分析
● 大田区児童発達支援地域ネットワーク会議との合同開催について

第5回
9月1日(木曜日)
9時30分~11時30分
(於:本庁舎902会議室)
● ライフステージに応じた相談支援について
● グループ討議
● 中間報告に向けて

第6回
10月6日(木曜日)
9時30分~11時30分
(於:本庁舎905会議室)
● 中間報告に向けて
● 大田区児童発達支援地域ネットワーク会議との合同開催について

第7回
11月4日(金曜日)
9時30分~11時30分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 大田区児童発達支援地域ネットワーク会議との合同研修会

第8回
12月1日(木曜日)
9時30分~11時30分
(於:本庁舎905会議室)
● ライフステージに応じた相談支援について
療育、教育現場での書式について情報共有
● 大田区児童発達支援地域ネットワーク会議との連携について

第9回
1月6日(金曜日)
9時30分~11時30分
(於:本庁舎201会議室)
● 「大田区発達障がい児・者支援計画」の点検評価について
● ライフステージに応じた相談支援について
● 大田区児童発達支援地域ネットワーク会議との連携について

第10回
2月2日(木曜日)
9時30分~11時30分
(於:本庁舎905会議室)
● 第3回本会に向けて
● 「大田区発達障がい児・者支援計画」の点検評価について
● 来年度に向けて

地域移行・地域生活支援部会
「地域資源を活用し、地域で安心して自分らしく暮らすには」
 平成27年度は、地域移行部会として、主に精神障害者が病院から地域に戻るための支援、地域で生活するための支える支援について話し合いをしてきました。
 その中で、今地域で生活している障害者の人達にも支える支援、地域移行が必要なのではとの意見があり、今年度から新たに地域移行・地域生活支援部会となりました。
 精神科病院から地域に戻るために院内ケアがどのように行われ、どのような支援者が関わっているのかを今年度取り込み、ロールプレイングを通し具体的な話から制度についても学ぶことができました。
 また、知的障害者、医療的ケアの必要な方が区内で自立生活を送る事例から支える仕組みの現状を知るため、委員の方やゲストスピーカーの方からお話を伺いました。医療的ケアの必要な方については、広く皆さんにお話を聞いていただきたいと思い学習会を開きました。そこから今後の取組み、課題もみえてきました。
 地域移行の制度やそれを支える相談支援体制に対する理解を共有することができたことは大きな成果ではないかと思います。
 区内で生活するためにはどんな地域資源があり、支えることができるのかについて、今年度新しく取りこまれたグループワークを用いて話し合ってみました。結果、地域には、たくさんの資源があることを再認識し、リストとして整理した資料は、来年度活用していただきたいと思っております。
 来年度以降の地域移行・地域生活支援部会で、今年度問題提起されたことが、確認された地域資源を活用し、ひとつでも達成できるよう課題を共有・検討していただけるのではと期待しております。
 地域移行・地域生活支援部会長 青山 明子

(1) 地域移行・地域生活支援部会委員名簿(省略)
(2) 開催状況と内容
第1回
5月12日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:本庁舎905会議室)
● 昨年度の振り返り
● 今年度の進め方について
● 年間スケジュールについて

第2回
6月9日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:消費者生活センター第五集会室)
● 今年度の部会の方向性について
● 年間の議題について

第3回
7月14日(木曜日)
13時30分~15時30分
(於:本庁舎HK-203会議室)
● 地域移行のための相談支援体制について
制度や取組の概要について
模擬ケア会議(ロールプレイング)
グループワーク
意見交換・質疑応答・まとめ

第4回
8月4日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:本庁舎HK-203会議室)
● さぽーとぴあ二期工事について
二期工事の概要について
意見交換・質疑応答
● 地域生活支援拠点等の整備について
面的整備の概要について
グループワーク
意見交換・質疑応答・まとめ

第5回
9月8日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:本庁舎905会議室)
● 中間報告について
● 第4回の振り返り・まとめ
● 知的障がい者の自立生活について

第6回
10月13日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:本庁舎905会議室)
● 第5回の振り返り
● 前期の振り返り
● 今後のスケジュールについて

第7回
11月17日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:本庁舎HK-203会議室)
● 勉強会について
● おおた障がい施策推進プランについて

第8回
12月22日(木曜日)
9時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 勉強会「医療的ケアが必要な方の地域生活について~ALSの方の介護からみえてきたこと~」

第9回
1月12日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:本庁舎HK-203会議室)
● 勉強会の振り返り
● これまでの検討のまとめ
● 次年度に向けて

第10回
2月9日(木曜日)
10時00分~12時00分
(於:本庁舎HK-203会議室)
● 年度まとめ
● 次年度に向けて

9 作業部会の開催について

 各専門部会での議論の整理及び次回の部会の検討内容についての準備を行うため、各専門部会の開催前に作業部会を開催しました。

10 研修会の開催について

 平成28年度は、下記のとおり研修会を3回開催しました。
 いずれの研修会も、各専門部会で検討されてきた課題を踏まえ、対象者やテーマ・内容等を検討して開催したものになります。
 平成29年度も各専門部会が中心となり、研修会を企画していきます。

就労支援部会企画
日時
平成29年2月2日(木曜日)15:00~17:15
場所
さぽーとぴあ 5階多目的室
タイトル
多様な働き方を考える~社会参加の新たなシステムを創り出す~
講師
堀込 真理子 氏
(社会福祉法人東京コロニー職能開発室 所長)
近藤 武夫 氏
(東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 准教授)
参加者
95名(内訳:企業25名、関係機関51名、部会委員17名、講師2名)
内容
● 障がい者の多様な働き方について、障がい者の在宅就業についての近年の動向と、超短時間雇用という障害者雇用促進法によらない働き方についての講演。

こども部会企画
日時
平成28年11月4日(金曜日)9:30~11:30
場所
さぽーとぴあ 5階多目的室
タイトル
障害児通所支援の今後のあり方について
講師
綿 祐二 氏
(日本福祉大学 福祉経営学部教授)
参加者
60名(内訳:こども部会委員13人、ネットワーク会議事業所47人)
内容
● 事業所運営、及び療育の視点から。
● ライフステージを見据えた支援の重要性について。

地域移行・地域生活支援部会企画
日時
平成28年12月22日(木曜日)10:30~12:00
場所
さぽーとぴあ 5階多目的室
タイトル
医療的ケアの必要な方の地域生活について~ALSの方の介護からみえてきたこと~
講師
川口 有美子 氏
(NPO法人さくら会理事、有限会社ケアサポートモモ代表取締役、日本ALS協会理事)
参加者
51名(内訳:当事者・家族12名、支援者(施設職員等)6名、区職員12名、協議会委員19名、その他2名)
内容
● 講演
● 質疑応答

11 役員会議・運営会議・全体討議会について

 協議会で部会を横断し検討ができる場として平成23年度より位置づけられ、昨年度から協議会全体で討議する場としての役割に焦点を当て名称改定された「全体討議会」は3回実施しました。
 今年度は、おおた障がい者施策推進プラン、障害者差別解消法、大田区自立支援協議会のあり方、に関し検討を行いました。また部会を横断できる全体討議会の強みを生かし、部会の連携を模索する目的で部会の進捗状況報告、情報交換を行いました。
 推進プランに関しては、プランの検証・評価を行う「大田区障がい者施策推進会議」が今年度より設置されています。協議会会長が推進会議委員になっていることから、推進会議の報告を受けて、部会でのプランに関する討議につなぎ、協議会としての意見を推進会議へつなぐ機能として討議を進めました。
 本年度から施行された障害者差別解消法に関して第2回の会議で討議し、これから具体的になる大田区での取り組みに対する意見交換などをしました。
 協議会のあり方に関しては3回を通じ討議をしました。自立支援協議会の目的や機能に関して再確認をしながら問題点を出し合い討議を進めました。第3回では事務局から全体討議会の廃止、運営会議と役員会の一本化、部会委員人数の縮小化が提案されました。共通課題を部会を超えて討議できる場面、部会間連携の場の確保をどのように図るのかなど意見をまとめきれず、検討を終えることになりました。
 運営会議は全体討議会を潤滑に進めるための準備を目的に各部会より運営委員を選出し、3回実施しました。
 最後に、役員会議は3回開催しました。本会の作業部会としての位置付けで、当日の進行や次第等の調整、協議会報告書の確認作業などを行いました。本会が部会報告に終始せず、意見交換の場面にもなるような工夫も話し合いました。
 次年度より協議会の会議構成は変わっていくこととなります。協議会が組織としてもつ機能を十分に発揮させることで、多くの課題について計画的に検討を進めていくためには、協議会をどのように形作るか改めてしっかりと考えていかねばならない大きな課題を残すことになりました。

 大田区自立支援協議会 副会長 中野 真弓

○ 役員会議
 会長、副会長、各専門部会長が参加し、本会や専門部会のすすめ方の調整等を行う場で、今年度は2回開催しました。

 (1) 平成28年度役員(省略)
 (2) 開催状況と内容
第1回
9月8日(木曜日)
12時00分~13時00分
(於:本庁舎202会議室)
● 第2回本会について
次第の確認
資料の確認

第2回
1月12日(木曜日)
12時00分~13時00分
(於:本庁舎HK-201会議室)
● 第3回本会について
● 報告書の作成について
● 来年度の自立支援協議会の活動について

○ 運営会議
 役員のほか、各専門部会からの有志の委員により構成されます。全体討議会の開催に向け、協議会のあり方や運営方法、部会に属さない課題等について、課題整理や検討方法の調整を行う場で、今年度は3回開催しました。

 (1) 有志委員(省略)
 (2) 開催状況と内容
第1回
7月29日(金曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 各専門部会の状況報告
● 今年度の全体討議会の進め方について
● 年間スケジュールについて
● 第1回全体討議会について

第2回
10月6日(木曜日)
13時30分~15時30分
(於:さぽーとぴあ集会室1)
● 第2回全体討議会について
● 今後のスケジュールについて

第3回
1月16日(月曜日)
13時00分~15時00分
(於:さぽーとぴあ集会室2)
● 第3回全体討議会について

○ 全体討議会
 部会を問わず希望者が参加し、協議会のあり方や運営方法、部会に属さない課題等について、協議会全体で討議を行う場で、今年度は3回開催しました。

 (1) 開催状況と内容
第1回
8月19日(金曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
<参加者>
委員:16名、関係者:1名、区職員:4名、事務局:3名
● 各専門部会の状況報告、情報提供について
● 第1回大田区障がい者施策推進会議の報告
● 自立支援協議会のあり方について
● 今後のスケジュールについて

第2回
12月5日(月曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ集会室1・2)
<参加者>
委員:17名、区職員:3名、事務局:2名
● 第2回本会の報告と振り返り
● 第2回大田区障がい者施策推進会議の報告
● おおた障がい施策推進プランについて
● 障害者差別解消法について
● 自立支援協議会のあり方について

第3回
2月6日(月曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
<参加者>
委員:22名、区職員:3名、事務局:3名
● おおた障がい施策推進プランについて
● 自立支援協議会のあり方について

12 編集会議と大田区自立支援協議会だよりの発行について

 平成24年度に発行を開始した「大田区自立支援協議会だより」については、定期的な刊行に向けて、平成25年度より「編集会議」を設置しています。編集会議は、各専門部会から選出された編集委員により構成され、協議会だよりの作成に合わせて開催されます。
 平成28年度は第12号から第14号まで発行しました。
 今年度は、各専門部会を詳しく見ると題しまして、各専門部会で担当する課題、検討経過、研修会やイベントなどの取り組みのご紹介、各専門部会で目指している方向性などをシリーズでお伝えするようにしました。また、次回の本会等の告知も取り入れ関心や興味を持っていただけるよう工夫しました。
 第12号は、平成28年10月に発行しました。「大田区の自立支援協議会をどう考えるか」では、自立支援協議会の役割、活動を通して目指していることと、専門部会における活動をどのように活かすかについて、会長からお知らせしました。専門部会は、相談支援部会と地域移行・地域生活支援部会について報告しました。
 第13号は、平成29年1月に発行しました。大田区の自立支援協議会の構成メンバーの紹介をしました。専門部会は、防災部会と就労支援部会について報告しました。
 第14号は平成29年3月に発行しました。こども部会の活動報告のほか、防災部会とさぽーとぴあで実施した防災訓練の様子などについて報告しました。
 (1) 編集委員(省略)
 (2) 開催状況と内容
第1回
7月21日(木曜日)
13時00分~16時00分
(於:さぽーとぴあカンファレンス室)
● 自己紹介
● 年間発行計画(スケジュールと大まかな記事の内容)
● 紙面構成(第12号)
● 役割分担(第12号)
● 配布計画
● 今後の作業予定等

第2回
11月28日(月曜日)
13時30分~15時30分
(於:さぽーとぴあカンファレンス室)
● 前号報告(第12号)
● 紙面構成(第13号)
● 役割分担(第13号)
● 配布計画と今後の作業予定(第13号)
● 紙面構成(第14号)
● 役割分担(第14号)
● 配布計画と今後の作業予定(第14号)

13 年間スケジュール(省略)

14 大田区障がい者施策推進会議について

 「大田区障害者計画」及び「大田区障害福祉計画」を一体的に策定するための検討を行うとともに、計画に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、平成28年度から「大田区障がい者施策推進会議」を設置しています。
 大田区障がい者施策推進会議は、大学教授、弁護士などの学識経験者、福祉、保健医療、教育、地域の分野の関係団体又は関係機関の代表者(大田区自立支援協議会からは会長が参加)、公募区民の19名の委員で構成されています。
 平成28年度は、現在の計画である「おおた障がい施策推進プラン(大田区障害者計画・第4期大田区障害福祉計画)」の進捗状況に対する検証・評価、次期プラン策定に向けた実態調査に関する検討等を行いました。
 来年度は、平成30年度からの次期プラン策定に向けた検討を中心に行っていく予定です。

 (1) 大田区障がい者施策推進会議へ参画した協議会委員
白井 絵里子 大田区自立支援協議会 会長
森山 康之 大田区自立支援協議会 相談支援部会長 (注釈1)第2回まで(前大田区立障がい者総合サポートセンター 統括管理者)
 (2) 開催状況と内容
第1回
7月8日(金曜日)
13時30分~15時30分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 自己紹介
● 会長、副会長選出
● おた障がい施策推進プランにつて
● 地域生活支援拠点等の整備について
● 障がい者総合サポートセンターについて
● 障害者差別解消法に係る取組ついて
● 実態調査の実施について

第2回
11月7日(月曜日)
10時00分~12時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● おおた障がい施策推進プランの進捗状況について
● 大田区障がい者実態調査の実施について
● 大田区障がい者差別解消支援地域協議会の開催について

第3回
2月13日(月曜日)
13時30分~15時00分
(於:さぽーとぴあ多目的室)
● 平成28年度大田区障がい者実態調査の概要について
● おおた障がい施策推進プランについて
● 平成29年度障がい福祉関係予算について
 (3) おおた障がい施策推進プランの進捗状況に対する意見について
 自立支援協議会では、プランの進捗状況について、各部会・各委員の意見取りまとめを行いました(別紙省略)。

15 次年度に向けて

 大田区自立支援協議会は設置から10年です。5つの専門部会が毎月開催され積極的な議論が行われています。他の地域にも例を見ない実効的で特徴的な自立支援協議会としての評価を得ています。これも、これまで区役所と関係団体などの参加者が、時に緊張関係をはらみながらも、協力して積み上げてきたことの結果と考えます。
 「全体討議会」と「運営会議」は各部会に留まらない課題や、協議会全体として担う役割をよりよく果たすために、委員だけでなく「部会のみの委員」も参加できる会議として、参加者が少ない会もあったのですが、大田区の自立支援協議会を風通しのいいものにしてきました。区からその廃止という提案が出た後の2月の全体討議会には多くの委員が集まり、その重要性について語り、区からの提案の検討の期間の短さについての懸念が表明されました。
 10年の節目に自立支援協議会をさらに実効性の高いものにしていくための大田区側からの提案だったと思うのですが、さらなる議論が必要とされていると感じられる全体討議会でした。最終の協議会本会を経て、来年、どのような体制になるかが注目されるところではありますが、ルールの明文化などは必要とされていると感じています。自立支援協議会が年度と年度をどのようにつないでいくのかという課題もあり、それらの体制を関わっている多くの人が納得できるような形で整備していくことが来年の課題になっています。
 今年度は全体での学習会はできませんでしたが、それぞれの部会で公開の取り組みを行っています。来年に向けて、自立支援協議会を、いま以上に区民に開き、知ってもらう取り組みが必要とされています。
 「おおた障がい施策推進プラン」と「大田区発達障がい児・者支援計画」の点検については、今年度は障がい者施策推進会議が計画の策定及び評価を行うとされたため、区側から協議会に対する「検証と評価」の依頼はありませんでしたが、それぞれの部会では昨年に引き続き、計画の進捗状況などに関する評価を行い、委員会に出ている会長に意見を託しました。来年度は次期計画の策定年度にあたっています。協議会の多くのメンバーは当事者であったり、当事者とつながる活動をしているので、その計画が現場でどのような意味を持ち、どのように機能するのか、あるいはしていないのかということが見える位置にいます。その現場に近いところから計画のチェックが出来る体制があることは大田区にとっても財産なのだと考えます。来年度の計画策定にあたっても、それを有効に使い実効性のある計画づくりに役立てていただきたいと考えています。
 5つの専門部会はそれぞれ個性のある違うアプローチで議論を進めていますが、それぞれが自らの経験に基づいて、有効な議論を深めるための模索を続けており、来年以降もその流れは続きます。協議会としての部会が現状の5つでいいのかどうかという再検討も必要な時期になっているので、来年度にはその見直しも必要でしょう。それぞれの部会での来年の課題は他の報告に譲りますが、今年度の議論の延長上に、それぞれの役割を「協働」の 意識をもって果たしてくれたことに大いに感謝しています。協議会全体としてまだ捉えきれていない課題への取り組みや、期待される役割を担っていく時に、また大いに力を発揮できるはずだと考えています。
 大田区自立支援協議会 副会長 鶴田 雅英

 (1) 次年度の協議会構成イメージ(省略)
 (2) 平成29年度に取り組むべき課題について(専門部会)
● 相談支援部会
○ 個別支援会議による、地域課題の抽出とアセスメントの評価
○ 相談支援事業所の現状把握のためにテーマを絞った検討
○ 相談支援体制の構築に向けた検討の継続及び具体的な取り組みの確認

● 防災部会
○ 福祉避難所開設訓練の推進
○ 福祉避難所についての情報・知識の整理
○ 災害時における要配慮者の実態の確認・検証
○ 自助の能力を高めるための取り組み

● 就労支援部会
○ 次期おおた障がい施策推進プランの策定に向けた取り組み
次期プラン策定に向けた実態調査の結果の検証
実態調査によらないニーズの収集方法の検討
○ 就労支援ネットワークづくり
高次脳機能障がい者、身体障がい者等中途障がい者の就労支援
普通高校、大学、フリースクール等との連携
○ 平成30年度新事業「定着支援事業」に向けて
28年度実施の定着支援量と質の調査の結果や国の動向を踏まえ、新事業に向けて大田区モデルを検証する
○ 雇用促進法外や企業就労以外の多様な働き方について
特にB型事業所を中心とした就労支援機関の役割再構築に向けた意見交換
○ 障害福祉サービスと介護保険サービスとの関係問題の検証
中途障がい者や65歳到達時など、介護保険サービスと障害福祉サービスの狭間にある当事者の「働く」ことへの課題を検証
 
● こども部会
○ ライフステージに応じた相談支援の検討
個別の課題や、障害種別に対しての課題の整理
○ 区立小中学校の教育の場面との連携を深める
○ それぞれの「現場」を見る・知る機会作り
○ ネットワーク会議との連携
○ おおた障がい施策推進プランの点検・評価
○ 大田区発達障がい児・者支援計画の点検・評価

● 地域移行・地域生活支援部会
○ 現状把握・課題抽出(1・2年目)を踏まえ、解決策の検討を行い、具体的な取組みを提案・実施していく。
地域移行・地域生活支援を具体的に進めるための「戻る仕組みと支える仕組み」についての継続検討
地域資源をまとめた資料の活用
課題や解決策の可視化(情報提供をし成果につなげる)

16 おわりに

 9年目の自立支援協議会は、本会以下5つの専門部会と4つの会議体をもって運営されました。設立当初、方向性の定まらなかったころを思うと、隔世の感があります。専門部会はそれぞれが、テーマに沿った取り組みの精度を上げることに腐心した1年でした。
 また、協議会全体の動きを検討しようと、役員会議、運営会議、全体討議会での議論も積み重なっていました。
 今回区として次年度へ向けて、他の障害福祉関係の委員会や協議会との役割を見直し、自立支援協議会の担う部分を改めて位置づけようという方向性が打ち出されました。ここまで「協働」という名のもとに、事務局的な部分を多く担ってきてくれている区の思いが表出されたことを受け、参加者みなが改めて「協働」を考え直す所に来たのではないかと思います。
 全体討議会では推進プランのチェック作業や協議会そのもののあり方、活動方針等への意見交換がなされました。任期1年の委員と違いテーマに意識高い専門部会委員が部会を越えて意見交換でき、新たな気づきとつながりを生み出す貴重な場面だったと思います。今後協議会全体の舵取りは、役員と事務局が中心になってより活発に生産的な方向へ向かうのだろうと期待しています。
 障害があっても個としてその権利が尊重され、差別されない社会が具体的に求められる今、自立支援協議会には、関わる全ての人が前向きにつながりあえる拠点としての役割が大きくなってきていると思います。
 「官民協働」ということを実現することを重ねてきたその力を、さらに良い方向に進展させてほしいと願っています。

 大田区自立支援協議会 副会長 志村 陽子

資料(省略)

第2回本会資料(P49~)
第3回本会資料(P85~)
大田区自立支援協議会だより(P113~)

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