地域とつくる支援の輪プロジェクト

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更新日:2023年6月19日

 地域では、子どものための活動が数多く展開されています。これらの活動は、子どもたちにとって家庭、学校とともに、安心して過ごせる居場所をつくりだしています。
 区は、子どもの生活応援等の支援活動に取り組む地域活動団体等のネットワークづくりと自主的な活動を支援し、地域全体で温かく包み込むような支援(社会的包摂)の実現を図るため、大田区社会福祉協議会や地域活動団体と連携し、平成30年度から「地域とつくる支援の輪プロジェクト」に取り組んでいます。

本プロジェクトの2本柱

地域活動の継続・安定・広がりのために

 地域で活動する団体同士の緩やかなつながりを構築するため、活動が広く認知されるための手法や、地域に求められている活動について考えています。
 また、次世代を担う子どもたちが地域と関われるよう、子どもたち自身が積極的に参画できる活動も取り入れています。

気づき・見守る体制づくりのために

 地域活動を通じて子どもと関わることにより、子どもが課題を抱えたときの話し相手や相談相手になったり、必要な支援につなげることができます。
 区と地域の連携を深めることにより、子どもたちを地域全体で包み込む体制をつくります。

令和4年度の主な取組み

定例会

 子どもの生活応援に資する地域活動団体の代表者、大田区社会福祉協議会、区関係所管により、活動の状況や地域の子どもを取り巻く課題に関して意見交換を行っています。
 また、分科会及び全体会の開催に向けて、検討・準備を行いました。

分科会

 令和3年度から、新たに分科会を開催しました。
 特定のテーマに関連する参加者同士が、より具体的な事例や課題等を共有し、ネットワークの強化を目指します。
 令和4年度は、地域活動団体、区関係所管・機関のほか、地域活動団体につながりのある子ども・若者も加わり、意見交換を行いました。

令和4年度分科会
  実施日 テーマ 主な意見・感想
第1回 令和4年6月25日 子ども・若者のための相談・居場所について 【子ども】
・親しい人、信頼している人から相談センターを紹介された方が行きやすいと思う。地域団体や学校の先生など、相談したい子ども・若者と相談センターとの間にワンクッションあるとつなぎやすいと思う。
・若者の立場で大人と話す機会をもらえて、自分は年上でもなく年下でもない中間のパイプ役として活動していけるのではないかと思った。自分の経験にすごく大きい機会となった。
【大人】
・すぐ解決につなぐというよりは、話を聞いてあげることで子どもの心が少し和らいだり、整理できたりするので、子どものペースで聞くことが大切。
・新たな施設やサービスを創設する過程に、利用する当事者がかかわることが大切だと思う。今後も子どもや若者の意見を聞ける機会を増やしてほしい。
第2回 令和4年10月15日 居場所づくりにおける地域と行政の役割について 【子ども】
・地域の居場所は子ども食堂や駄菓子屋のような、気軽に立ち寄れる場所。行政の居場所は遊びながら交流ができる場所、身近に感じられる場所があるといいと思う。
・真剣に話を聞いてくれて安心感や信頼感が強くなった。これまで受けてきた支援の裏には、こんな思いがあったのかと知ることができ、多くの若者に伝わってほしいと思った。
【大人】
・子ども達の笑顔のために行政で出来ること、地域で出来ることをしっかりと役割分担して活動していきたい。
・居場所づくりという言葉にとらわれて「場所」に焦点を置いていたが、「趣味」も居場所になるという話を聞き、考え方に感動した。

全体会

 地域におけるネットワークを広げ、子どもの声を聴くことの大切さを再確認することを目的として、全体会を開催しました。
【日時】
 令和4年12月17日(土曜日)
【場所】
 池上会館、WEB会議システム
【参加者】
 地域活動団体につながりのある子ども、社会福祉法人、地域活動団体、主任児童委員、大田区社会福祉協議会、
 大田区生活再建・就労サポートセンターJOBOTA、中高生ひろば、国際都市おおた協会、区関係所管職員
【内容】

  1. 地域とつくる支援の輪プロジェクト活動報告
  2. 区の取組み報告
  3. 子どもの考えを聞く時間 【テーマ:「私の夢・目標」「自分たちが笑顔で過ごせるために大田区をどんなまちにしていきたいか?」】
  4. 意見・感想・まとめ
「子どもの考えを聞く時間」発表内容(一部抜粋)
意見
・自分たちが笑顔で過ごせるために、大田区で、子どもだけではなく、大人とも一緒に異世代で交流しながら社会を学べる、いられる、つながれる場所を作りたい。
・私の目標は、多様な生活背景にある人たちが、孤立を感じずにお互いに支え合うまちづくりを実現することである。
・大田区がこんなまちだったらということについて、もし私が区長や校長先生だったら、もう少し夢を探求できる場所ができるといいと思う。子どもはスポンジみたいなもので、吸収させればさせるほど、色々なものが入っていく。こういう環境が日本ではまだ少ないと感じている。学校の勉強から一歩先へ出た勉強を作れる場所があるといいと思う。
・自信がない人は、自分にはなにも取り柄がないと感じてしまうことがあるのではないかと思う。「強みだと思えること」や「これをしている自分はすごく好きだと思えるものがあること」が生きがいになるのではないか。その生きがいを実感できることが、子どもが豊かに暮らすことにつながると思っている。
・コロナ禍で人と会う機会も減っているので、コロナ禍での小さな悩みや子どもならではの悩み、大人ならではの悩みなど、世代関係なく一人ひとりの悩みを相談できる場所がもっと増えたらいいと思う。
・夢を否定するばかりではなく、大人は子どもにちゃんと向き合ってほしい。夢は叶えられないかもしれないが、言葉や行動で支えてくれるなど、自分の気持ちをわかってほしい。
・もし私が区長や大きなことができる人になったとしたら、地域活動団体の活動を子どもにとって学校とならぶ存在にしていきたいと思う。子どもでも大人でも一人でいると世界感は小さくなりやすいので、地域の活動を通して、広い世界を見ていくことが重要ではないかと思う。
・子どもを支援する前に、その親の支援が大切だと思う。子どもだけにフォーカスを当てるのではなく、親子にフォーカスを当てるべきだと思う。
・ボランティア活動等の経験から、以前から社会福祉に興味を持っており、それを大学で学ぼうと親の反対を振り切って決めた。いつか後悔するかもしれないが、自分が選んだことに意味があるので、しっかり自分の進路は自分で決めてほしいと思う。
主な意見・感想
  意見・感想
子ども ・他の子ども達の発表を聞いて、将来に夢をはせつつ、漠然とした不安を感じている子たちが多いように感じた。ネットの意見や親の意見に振り回される子どもたちが安心して将来の自分を思い描くことができるような社会になればいいなと感じた。
・各々が自分の経験から感じたことを素直に述べていて、恐らくこの場にいない子ども・若者も思っていることがあるだろうと感じた。そうした思いを直接伝えることができる機会を設けていただいたことは、とてもありがたいと思った。
大人 ・みんなが一生懸命、色々考えていることに感動した。子ども達、若者達の声を聞く機会をもっと増やしていけるといいと思う。
・子ども達が色々な人と出会って、人と関わることの大切さや面白さを知ったという話を聞き、そういう場が地域でたくさん出来ていくことが子どもの成長にとって大切だと感じた。
・異年齢の方との関わり、サードプレイス、学校以外の居場所の大切さ等、子ども・若者の居場所づくりの大切さを実感した。

全体会に参加した子ども・若者の発表内容、大人の意見・感想については、こちらをご覧ください。

令和3年度の取組み

令和3年度の分科会・全体会についてはこちらをご覧ください。

めざせ!こども1,000人アンケート

区内の小学校・中学校・高等学校・児童館・活動団体を通じて、「こども1,000人アンケート」を実施しました。

令和2年度実施結果

令和2年度のアンケート結果については、こちら(大田区社会福祉協議会ホームページ)をご覧ください。

平成30年度実施結果

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お問い合わせ

福祉管理課調整担当
電話:03-5744-1244
FAX :03-5744-1520
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