感震ブレーカーについて

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更新日:2016年12月1日

感震ブレーカーとは

 感震ブレーカーとは、あらかじめ設定されている震度に達すると自動的にブレーカーを落とす機器を言います。大規模災害が発生すると電気の供給が遮断され、復旧した際に「通電火災」が発生する可能性があります。
 感震ブレーカーは通電火災を未然に防ぐために、有効な手段とされています。また、「木造住宅密集地域」には特に有効とされています。

通電火災の怖さ

 通電火災とは、在宅中に大きな揺れが発生し、直後に停電が発生したことから、通電中の電熱器具の転倒や可燃物の落下・接触、配線の損傷状況等が確認できない場合、または、電源を遮断する余裕がなく避難した後、不在時に停電が復旧し出火したが、不在のため初期消火ができずに発生する火災をいいます。

 この火災は、地震発生とともに出火するのではなく、避難し無人となった室内から時間差で出火します。
そのため、初期消火が遅れ、散乱した室内の状況と相まって、あっという間に火災が拡大してしまうのです。
 感震ブレーカーの設置は、この通電火災の対策に効果を発揮します。

平成27年2月 内閣府「感震ブレーカー等の性能評価 ガイドライン」より出典

感震ブレーカーの種類や特徴

 感震ブレーカーは大きく分けると「分電盤タイプ」、「コンセントタイプ」、「簡易タイプ」の3種類に分けられます。各感震ブレーカーの機能や特徴については、以下のとおりです。正しい知識を身に付け、各ご家庭のライフスタイルに合ったものを選び使用するようにしてください。

感震ブレーカーの詳細
種類 揺れを感知してから切断までの猶予 屋内配線の
通電を切断
各電気機器辺への通電遮断 設置にかかる工事の有無 価格
分電盤
タイプ
あり 約5~8万(内蔵型)
約2万(外付け型)
コンセント
タイプ
なし ×
(設置箇所のみ)

(コンセント埋め込み型は工事が必要)
約5,000円~2万円
簡易
タイプ
なし 3,000円~5,000円

照明の確保について

 感震ブレーカーが作動した場合に、建物内の安全確認や避難するために最低限の照明を確保することが必要です。感震ブレーカーと併せて、枕元等に懐中電灯等を常備するように心がけましょう。

感震ブレーカー使用上の注意

 感震ブレーカーは、自宅不在時に復電することによって発生する復電火災対策として有効です。在宅中にブレーカーが落ちた際に、周りの状況を確認せずにブレーカーを戻してしまうと、家電などから出火してしまい火事に至る可能性があります。その他に停電中にブレーカーを戻し、その後復電し火災が発生するケースも想定されます。ブレーカーを戻す前に、必ず周りで破損している家電や配線がないか確認するように気を付けてください。
 もし、電気を戻す必要がある場合は、安全ブレーカー(部屋ごとのブレーカー)を全て落としてからアンペアブレーカー(主となるブレーカー)を戻してください。その際に、各部屋で発火する恐れがあるものを取り除いてから安全ブレーカーを戻すなどして、火災に注意しましょう。

区での通電火災への対策

 大田区では通電火災の抑制策として、感震ブレーカー(簡易型)のあっせんを行っています。
感震ブレーカーを設置することにより、通電火災からその身や財産を守ることができます。その他に、家具の転倒防止対策をすることで、家電製品の破損や他の落下物との接触を未然に防ぐことも有効です。
 感震ブレーカーのあっせん品目については、さらに充実させていく予定です。詳しくは、防災用品のあっせんのページをご覧ください。

感震ブレーカー等の模擬実験

 平成26年10月に「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」にて、感震ブレーカー等の模擬実験が行われました。内閣府『防災情報のページ』で実験の様子を動画で見ることができます。

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防災危機管理課

電話 :03-5744-1235
FAX :03-5744-1519