地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和5年6月2日)

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更新日:2023年6月5日

地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和5年6月2日)

 委員の皆さま、おはようございます。
 大田区長の鈴木晶雅でございます。現在、大型の台風2号が本州に近づいております。引き続き今後の気象情報にご注意いただくとともに、これから、台風やゲリラ豪雨などの風水害が発生しやすい季節を迎えます。今一度、身の回りの防災対策についてみなおしていただければと思います。
 多くの区民の皆様からのご支持をいただき、4月27日から大田区長に就任いたしました。心から感謝を申し上げるとともに、その責任の重さに、改めて身の引き締まる思いでございます。
 「魅力と活力に満ち、区民が住み続けたい大田区」の未来を願うこれまでの取組みを基に、「笑顔とあたたかさあふれる大田区政」をめざしてまいります。
 区民の皆様のご期待にこたえるため全力をつくし、共に新しい大田区を創ってまいりたいと考えております。ご指導、ご支援を心からお願い申し上げます。
 それでは、区政の動きについてお話させていただきます。

1 新型コロナウイルス感染症の状況について

 新型コロナウイルス感染症は、5月8日に季節性インフルエンザと同じ感染症法上の5類に移行し、法律に基づき患者の隔離が必要なこれまでの在り方から、個人の選択を尊重し、区民の皆様による自主的な取組を感染対策の基本とする方針に移行しました。
 未曽有の事態を乗り越え、区民や区内事業者、区内三医師会をはじめとする医療関係者や自治会・町会、民生委員など様々な地域活動をされている皆様とともに、大きな節目を迎えることができました。
 これまでの間、区民の皆様におかれましては様々な行動の制約やイベントの中止、施設の利用制限などのご不便にもご理解・ご協力をいただきましたことに、厚く御礼を申し上げます。
 5類への移行に伴い、感染症流行前の日常を取り戻しつつありますが、自主的な取組による予防や、ワクチンの接種など、引き続き感染対策に取り組んでいただくようお願いいたします。
 区は引き続き、国の動向や感染状況を注視しながら区民の皆様や事業者の判断に資する情報提供に努めるとともに、皆様方のお力を借りながら、感染対策に取り組んでまいります。

2 令和5年第1回区議会臨時会の報告及び第2回区議会定例会の開催について

 区議会議員及び区長選挙後の初めての区議会であります令和5年第1回区議会臨時会が5月23日から30日までの会期で開催されました。
 令和5年度一般会計補正予算案、条例案などをご審議いただき、原案のとおり可決していただきました。
 はじめに、令和5年度一般会計第1次補正予算でございますが、区政の継続性を重視した当初予算に加え、社会経済状況等を勘案し、時期を見定め計上する事業に係る予算などを計上いたしました。
 次に、条例でございますが、大田区基本構想審議会条例の制定をいたしました。このほか、仮称大田区子ども家庭総合支援センター新築その他工事請負契約についてなどを可決していただきました。
 また、令和5年第2回区議会定例会が6月15日から26日までの会期で開催される予定でございます。

3 大田区基本構想の策定について

 現在の大田区基本構想は策定から約15年が経過しており、また、この間少子高齢化の進行や気候変動、新型コロナウイルスの流行という未曽有の危機などにより、区を取り巻く社会情勢や区民の生活様式が大きく変化しております。
 このことから、大田区の目指す将来像を再検討すべき時期を迎えていると考えております。そこで、新たな大田区基本構想の策定に着手し、現在の区政を取り巻く課題や、今後生じうる様々な変化を見据えた、大田区が目指すべき「新たな将来像」の検討を進めてまいります。
 今後は、「大田区基本構想審議会」を設置し、学識経験者や、公募区民委員の方々などからご意見を伺いながら検討を進めてまいります。
 また、審議会に限らず、ワークショップなどを通じて、子どもから高齢者まで、あらゆる世代の区民の皆様のご意見を幅広く伺いながら作り上げていきたいと考えておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

4 SDGs未来都市への選定及び今後のSDGs推進について

 大田区は、SDGsを推進しようとする都市の中から、特にポテンシャルが高い30都市程度を選定する内閣府の制度である「SDGs未来都市」に選定され、その中でも特に優れた10都市のみが選ばれる「自治体SDGsモデル事業」にも選定されたことで、いわゆる「ダブル選定都市」となりました。
 先月22日には、「SDGs未来都市」の選定証授与式に私が出席し、岡田地方創生担当大臣より選定証をいただいてまいりました。
 これまでに「ダブル選定都市」となった自治体は、全国でもわずか60自治体しかございませんので、大田区がSDGs推進における全国のモデル的な自治体になったということを区民や関係者の皆様に広くお伝えし、2030年SDGs達成に向けた取組をオールおおたで一層加速させてまいります。

5 「令和5年大田区政に関する世論調査」の実施について

 今年は、令和3年以来となる大田区政に関する世論調査を実施いたします。
 この調査は、「定住意向」や区政全般に関して、区民の皆様のご意向を把握することを主眼とし、併せて、区の取り組みについて区民の皆様に関心を持っていただくことも一つの目的として、昭和49年から定期的に実施しております。
 対象者は18歳以上の区民を対象に、無作為に選ばせていただきました。対象者の人数は4,000人です。調査票は、先月5月31日に郵送いたしました。
 調査期間は令和5年5月31日(水曜日)から6月19日(月曜日)までの20日間です。調査協力のお願いにつきましては、6月1日号の大田区報にも掲載いたしました。
 何とぞ主旨をご理解いただき、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

6 新空港線とまちづくりについて

 皆様には、新空港線に対して、多大なご支援を頂き、感謝申し上げます。
 新空港線は、国の答申で、矢口渡から京急蒲田までの先行整備により早期の事業効果の発現が可能となり、東急東横線等との相互直通運転を通じて、区内から羽田空港及び渋谷・新宿・池袋や埼玉方面等へのアクセスが向上すると、その意義が示されています。
 松原前区長は、昨年6月に都市鉄道利便増進事業の地方負担分の都区費用負担割合などについて東京都と合意し、10月には羽田エアポートライン株式会社を設立する等、実現に向けた道筋を示してくださいました。
 また、12月に地域の皆様と開催した新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会では、議会で可決いただいた「鉄道と魅力的なまちづくり宣言」を行いました。これは、区民の皆様の理解を得ながら、着実にまちづくりを進めていくためのものです。
 新空港線の整備を、沿線のまちづくりを進める絶好の機会と捉え、鉄道整備とあわせた持続可能なまちづくりを進めていきます。今後も皆様と一緒に取り組んで参りたいと考えておりますので、引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

7 区立小中学校の給食費の無償化について

 子どもたちの笑顔があふれるまち、子育て世代に選ばれる大田を実現するため、 このたびこの6月から区立小中学校の全ての児童・生徒を対象とした給食費の無償化を実施いたします。
 物価高騰が区民生活に多大な影響を及ぼす中において、子育て世帯の経済的負担を軽減することが重要であり、また、子どもたちの心身の健やかな成長にとって大切な、学校給食の質の確保と安定的な提供が求められております。
 この学校給食費の無償化により、保護者の方々の経済的負担が軽減されることはもちろん、全ての子どもたちに、家庭の経済状況など、おかれた境遇に関わらず、保護者の方々の負担なしに等しく給食を提供できることになります。
  そして、一層子育てを社会全体で応援するという機運の醸成につなげてまいりたいと考えております。また、学校給食は、食育を推進するうえで食に関する生きた教材としても、重要な役割を果たしております。
  引き続き、社会経済情勢の変化にあっても安定的に、かつ質の高い豊かな学校給食の提供を推進してまいります。

8 第73回“社会を明るくする運動”について

 日頃より、“社会を明るくする運動”の推進に格段のご協力をいただき誠にありがとうございます。
 5月18日に第73回“社会を明るくする運動”大田区推進委員会を開催しました。4年ぶりに多くの委員の方にご参集いただき、本年度の実施要領が決定しました。
 これを基に、地域における更生保護への理解を図るべく、感染予防対策を講じながら、無理のない範囲で各種講演会、パネル展、区内小中学生が参加する作文コンテスト・ぬりえギャラリー等が予定されています。
 7月22日(土曜日)には一大イベントである「大田区民のつどい」が4年ぶりに大田区民ホールアプリコ大ホールにて実施されます。
 おおたの「地域力」を結集し、地域の皆様・各団体の方々と連携を図り、社会を明るくする運動を盛り上げていきたいと存じます。

9 令和5年春の大田区交通安全運動のお礼について

 5月11日から20日までの10日間、春の大田区交通安全運動を実施いたしました。
 「世界一の交通安全都市TOKYOを目指して」をスローガンに、各警察署をはじめとする関係機関や地域の皆様方に多大なるご協力をいただき、運動に取り組んでまいりました。
 自治会・町会の皆様におかれましては、皆様の健康を第一に留意した活動にご尽力いただきました。この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。
 平穏な生活を一瞬にして奪う交通事故を1件でもなくすためには、私たち一人ひとりが交通ルールやマナーを遵守することが非常に大切です。
 区では、今後も交通安全対策の強化に努めてまいりますので、皆様のより一層のご協力をお願いいたします。

10 環境月間について

 6月は、環境月間となります。区は『大田区環境ビジョン2050』を定め、「温室効果ガス排出量実質ゼロ」「プラスチックごみゼロ」、「食品ロス実質ゼロ」の3つのゼロを掲げ、2050年までの脱炭素社会の実現を目指しております。
 また、『区民運動おおたクールアクション』として、地球温暖化防止に向けた実践・共有・発信の区民運動を推進しており、大田区自治会連合会の皆様にも賛同いただいております。
 昨年度、電力ひっ迫注意報が発令されたことは記憶に新しいと思われますが、気象庁によると、今年の夏は平年並みまたは高い日が多いと見込まれています。
 皆様におかれましては、この環境月間を機会として、今年も健康に無理ない範囲で、上手な節電にご協力くださいますようお願いいたします。

11 大田区プレミアム付デジタル商品券の発売について

 昨日6月1日から、「大田区プレミアム付デジタル商品券」の申し込みが始まりました。
 区では、昨年より続く物価高騰の影響が今もなお懸念されます区民の皆様の生活応援、また、キャッシュレス決済の定着、そして区内経済循環の創出を図るため、プレミアム付デジタル商品券事業を実施します。

12 「洗足池 春宵の響」の開催報告について

 5月17日水曜日の夜に、洗足池の「池月橋」を会場として、「洗足池 春宵の響」を4年ぶりに開催いたしました。
 洗足風致協会をはじめ、実行委員会の皆様、近隣地域の皆様にご協力いただきましたことを、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
 笛の演奏の第一人者である福原 徹様をはじめ、日本の伝統芸能を牽引する方々にご出演いただき、すばらしい演奏をご披露いただきました。
 また、今年、生誕200年を迎える勝海舟にちなんだ、春宵の響オリジナルの演目も取り入れるなど、充実した内容で実施いたしました。
 ご来場いただいた皆様には、優雅な音色や光による演出など幻想的な雰囲気の中で、日本の伝統芸能を楽しんでいただきました。

13  勝海舟生誕200年記念特別展について

 現在、勝海舟記念館では勝海舟生誕200年を記念した特別展「家族と歩んだ幕末 留守を預かる家人たち」を開催しています。
 本展は海舟の生涯を誕生から晩年まで4回連続の特別展でたどる展示の第二弾にあたり、海舟が最も歴史の表舞台で活躍した幕末期を取り上げています。
 動乱の兆しを見せる国内の融和を志して東奔西走していた海舟は家をあけることが多く、その間、留守を守った母や妻、子どもたちと海舟が交わした手紙から、一家一丸となって激動の時代を支え合って過ごしていた様子を紹介しています。
 令和3年度に実施したクラウドファンディングへお寄せいただいたご支援で修復した絵画やスペシャル動画も公開しています。ぜひ勝海舟記念館へ足をお運びください。 
 
 以上をもちまして、今月のごあいさつとさせていただきます。